商売をする上で、一番大切なのが「誰に何を」売るかということ。
誰にというターゲットが広すぎると、誰にも受けないありきたりなお店になってしまい、他店と差別化するポイントを作ることができません。
「ユニクロ」のターゲットは広くて狭い
一方で、ターゲットを狭くしすぎると、求める人が少なすぎて商売が成り立たなくなってしまいます。
そこで、ターゲットを特定の年代や性別だけに特化するのではなく、ニーズに注目するという方法があります。
例えば、ユニクロのターゲットは、「ベーシックなカジュアルウェアを安く買いたい」というニーズをターゲットにしています。
そうすると、10代から20代前半くらいの人には、ベーシックな街着として着られ、20代後半から30代、40代の人たちには家着や子供の服として利用していたり、50代から60代以上の人たちには、若づくりのカジュアルウェアとして利用されます。
つまり、世代的には広い範囲を網羅していますが、全ての商品が全世代に利用されているわけではなく、年代別に利用される品物は幅狭いものであることがわかります。
顧客層は年齢や性別ではなくニーズで絞る
これを飲食店に当てはめると、あなたのお店を利用するニーズでターゲットを絞ればいいわけです。
静かで落ち着きのある雰囲気と、手の込んだ料理のお店なら、接待やデート、大切な人との特別な時間を過ごすというニーズに応えることができます。
こういうお店であれば、富裕層が一人静かに食事を楽しむお店としても利用されることが想定されます。
逆に、お店に入りやすく、明るく活気がある居酒屋タイプのお店であれば、若い人からサラリーマン、主婦層まで、仲間と楽しくワイワイ食事がしたい人たちが集まるお店として利用されます。
年齢や性別でターゲットを分類することも一概に間違ってはいません。しかしながら、同じ年齢や性別であっても、それぞれ趣味嗜好が違えば求めるものも違います。
狭いターゲット層では結局集客に苦しむ
特に、飲食店であれば、その日によって利用するシチュエーションが変わってきます。
20代であろうが、40代であろうが、仲間と楽しくワイワイしたい日もあれば、特別な日に特別な時間を過ごしたい日もあります。
それなのに、年齢や性別でターゲットを絞ってしまうと、さらに狭まったターゲットとなってしまい、集客に苦しむことになってしまいます。
また、提供するメニューやお店のコンセプトから、年齢や性別でターゲットを決めてしまいがちですが、年齢や性別に限らず自分がやりたいお店のウリと、お客さんのニーズがマッチすれば、お客さんは自ずと訪れるようになります。
お客さんのニーズを、年齢や性別で分けて考えるのではなく、自分のお店をどのようなシチュエーションで利用して欲しいかを考えると、お店のターゲットが見えてくるでしょう。
まとめ
顧客ターゲットを絞るというのは、なかなか難しいですよね。
マーケティングの本などを読んでも、顧客ターゲットを絞ることが大切!とか、ペルソナを設定しろ!とか書かれていますが、素人が想定しても間違った設定をしてしまうのがほとんど。
なぜなら、一生懸命考えても、ペルソナのニーズに合わなければ、ヒットしないからです。
だったら、逆にニーズから考えて逆算していけば、おのずとお店のコンセプトが見えてくるはずです。
さて、あなたのお店のターゲットとするお客様のニーズは何ですか?
それではまた、see you!
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