仕事をしていると、自責思考で考えられる人と、他責思考で考える人それぞれいますよね。
一般的に自責思考はデキる社員で、他責思考はデキない社員であると決めつけられがちですが、実際にそうなのでしょうか?
自責思考と他責思考のメリット・デメリットを確認しながら、どちらの思考が正しいのかを考えてみたいと思います。
自責思考と他責思考とは
自責思考とは、問題の原因が自分にあると考え、自分の行動や判断を振り返り改善を試みる思考です。
他人を改善したり改善させたりするのは大変だけど、自分自身は自分の判断で変えられるからその方が楽と思っている人も自責思考の傾向にあります。
一方、他責思考は、問題の原因や責任が自分以外にあると考え、他者の行動や判断を指摘する思考です。
また、他責思考は、「会社が悪い」「社会が悪い」「やり方が悪い」など責任の所在を周りの環境やプロセスに置くことがあり、当事者意識のない指摘をすることもあります。
自責思考と他責思考のメリットとデメリット
自責思考は問題を自分ごとと捉えて改善できますが、悪く出ると自分で抱え込み物事がうまく進まなくなるという側面もあります。
自責思考が強すぎる人には、他人をうまく使うことができず、マネージメントができない場合もあります。
反対に、他責思考は他人の責任にするため成長がない反面、自分の責任ではないといういい意味での開き直りができるという面もあります。
失敗を引きずらないので、余計なストレスを溜めることはなく、問題を抱え込むようなこともありません。
しかしながら、やはり当事者意識がないため、問題を根本から解決するようなこともありません。
他責にするならモノやプロセスの責任にする
こうして自責思考と他責思考を比較してみると、自分ごととして考えられる自責思考の方が優れていると思いがちですが、本当に問題を解決するならば、他責思考も必要になります。
考えてみてください。この世にあるすべての問題を自分ひとり力で全て解決できますか?
問題にはさまざまな原因があります。
それを、全部自分の責任にして解決しようとするのは、自己満足でしかありません。
原因は原因として、客観的な視点で見つけることが必要です。
問題がプロセスにあるのであれば、プロセスを改善すればいいだけですし、モノにあるのであれば、モノを改善すればいいということ。
そして、その改善も自分だけではなくチームで取り組めばいいわけです。
問題や原因を他責思考で考え、改善は自責思考で取り組むと、問題を1人で抱え込まず余計なストレスも溜まらずに問題解決を行うことができます。
まとめ
自責思考は良くて他責思考はダメなものと単純に考えられがちですが、大きな視野で物事を見ると自責と他責のどちらも必要なことがわかります。
必要なのは、責任の所在ではなく問題の真因。
そして、それを解決するためには、人をどうにかするのではなく、システムで解決する必要があります。
自責思考と他責思考。それぞれをうまく使い、周りをマネージメントしながら問題解決に取り組むと、今よりももっと良い方向に進みますよ。
さて、あなたは自責思考ですか?それとも他責思考ですか?
それではまた、see you!
コメント