【書評】「金持ち父さん貧乏父さん」が教えてくれたのはマネーリテラシーの大切さだった

お金
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今年の目標に、できるだけ多くの本を読むことをあげました。その中で、今までちゃんと気にしたことがなかった『お金』のこと(マネーリテラシー)を学ぶために、一番最初に選んだのが「金持ち父さん貧乏父さん」でした。

世界中で読まれている、この「金持ち父さん貧乏父さん」は、多くの人が学校や親からは教わることのない『お金』のこと(マネーリテラシー)の大切さを教えてくれます。

これまで収入を増やすことばかり考えていた私に、収入を増やしても本当の幸せを手に入れることはできないことを教えてくれました。

 

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金持ちはお金のためには働かない

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多くの人は、お金を稼ぐために働きます。何故なら、私たちは小さい頃から「一生懸命勉強して、いい会社に入ることが正しいこと」だと教わってきたからです。しかし、その実態は、行きたくない会社に行き、やりたくない仕事をし、嫌いな上司の命令に従い、自分の人生を切り売りしながら生活しているにすぎません。

一日のうちの三分の一から半分の時間を働くことに費やし、そこで溜まったストレスを癒すために浪費をくり返すか、もしくは休みの日を何もせずゴロゴロと休息にあてます。そうして、また次の日から会社の奴隷として働くのですから本末転倒ですよね。

そうした現実が間違っているということを、金持ち父さんは教えてくれています。

中流以下の人間はお金のために働く
金持ちは自分のためにお金を働かせる

お金を稼ぐために働き、稼いだ金で浪費する。そして、浪費して無くなったお金を稼ぐためにまた働くのであれば、生きていくためには死ぬまで働き続けなければなりません。

 

老後は年金がもらえるから大丈夫?

老後のために貯金しているから大丈夫?

本当にそれで大丈夫ですか?

 

例えば、自分が老後にもらえる年金の額を知っていますか?今現在、夫婦二人でもらえる年金は約22万円(国民年金13万円、厚生年金9万円)程度と言われています。

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しかし、この金額が20年後、30年後にこの額が保障されているわけではありません。少子化が進み、年金受給者と払う人のバランスが崩れてきているなか、将来的には17~18万円程度になるのでは?という話もあります。

また、貯金しているという人。老後のために一生懸命1千万円貯めたとして、物価の上昇によりその1千万円はあっという間になくなり、全然足りない可能性もあります。それでは安心した老後を過ごすにはいくら必要でしょうか。3千万円ですか?1億円ですか?

人によって必要な金額は異なります。しかし、いくら貯めておいたとしても、使えばその貯金は減っていきます。年々減っていく貯金額に不安を感じながら生活していかなければならなくなっていくのです。

では、安心して暮らすにはどうすればいいのでしょうか。それには、お金を国や会社から貰うのではなく、自ら収入を生み出すことを考えなければならないというわけです。

 

お金の流れの読み方を学ぶ

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お金の流れの読み方を学ぶためには、もっとよくお金のことを知り、マネーリテラシーを高めなければなりません。PCを使いこなすために、PCの使い方を知るのと同じように、お金を働かせるにはお金のことをもっとよく知る必要があります。

金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない

多くの人は、お金のことを知っているつもりでいます。世の中には投資の仕方や節約の仕方、貯金の仕方などなどお金に関する情報は山ほど溢れており、あなたもそれを目にする機会があるのではないでしょうか。

では何故、これだけ多くの情報があるにもかかわらず、ほとんどの人が金持ちになれないのでしょうか?それは、その情報を少しだけ目にしただけで、わかったつもりになっているだけだからです。

関連記事:「知っている」「わかっている」という人ほど本当は何もわかっていない

 

実際、私もわかったつもりでいて、実は何もわかっていませんでした。投資した方がいい、節約してお金を貯めた方がいい、貯金するにはこうした方がいいということを知っていたとしてもそれを実践せず、何も考えずに過ごしてきました。生活をよくするために一生懸命働き、たくさん稼ぐ。そして稼いだ金を片っぱしから使ってきたのです。

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結局、どんなに頭でっかちに情報だけを詰め込んだとしても、行動にうつさなければ何も学ぶことはできないということです。行動して経験しなければ、その情報が正しいかどうかを知ることはできませんし、身になることもありません。

5千円でも1万円でもいいからまずは投資してみなければ投資のメリットもデメリットも理解することはできませんし、同じように5百円でも1千円でもいいから節約したことがなければ節約の大切さを知ることはできません。

知っているつもり、わかっているつもりというのは、新たな学びのチャンスを失います。つもりになってしまい、本質を理解しようとしないから金持ちにはなれないのです。

関連記事:「新ナニワ金融道」には学ぶべきお金の話が詰まっていた

 

資産と負債の違いを知る

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金持ちではない人が一番勘違いしやすいのが、資産と負債の違いです。金持ちになるためには、資産を増やして負債を減らさなければならないのですが、大部分の人がこの資産と負債の違いを知らないのです。

 金持ちは資産を手に入れる。
貧乏人の家計は支出ばかり。
中流以下の人は負債を手に入れ、資産だと思いこむ。

 

単純に勘違いしやすい例としては、手に入れるときに金額が高かったものが資産で、借金や支払いが負債だと思い込んでいることです。しかし、金持ち父さんは実に単純明快に説明していました。

 

 資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく

資産とは、そのものだけでお金を生み出すものです。株、債券、不動産、印税を生む知的財産など。そういった意味では、ある程度軌道に乗り、更新しなくても定期的な収入を生み出してくれるブログは資産の一部ということになります。

逆に負債として挙げられるのは、家、車、洋服、装飾品など。ローン返済や維持費、購入費がかかるばかりでお金を生み出してはくれないものです。そう、今まで資産だと思い込んでいた家や車や装飾品などが、全て負債だというのです。

どんなにお金をたくさん稼いだとしても、それと同じだけ浪費してしまっては、いつまでたっても金持ちにはなれません。「穴が開いたバケツに水を入れる」という言葉に例えられるように、まずはバケツに開いた穴を塞がなければ、収入を増やしても金持ちにはなれません。

そして、金持ちになるには、働かなくてもお金を運んでくれる資産をどれだけ増やすかということ。浪費にあてていたお金を資産形成にあてがい、穴を塞いで水を入れる手段を増やす必要があります。

つまり、大切なのは、「どうやってお金を稼ぐか」ではなく、「お金をどう使うか」、「お金を稼いだ後どうするか」ということなのだと言います。

関連記事:カイジ「命よりも重い!お金の話」には正しいお金の使い方が書いてあった

 

お金のためではなく学ぶために働く

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私も含め、多くの人はお金を稼ぐために働いています。そのため、多くの金を稼ぐために、勤めている会社の仕事を学びます。しかし、ほとんどの場合、せっかく会社で学んだ仕事は、他の会社では全く役に立たないことだったりします。それは、その会社だけで通用するスキルばかりを学んでいるからです。

それに対して、独立して起業したり、フリーで働く人たちは、勤めている会社以外でも通用するスキルを磨きます。自分に足りないものを知り、それを補うために仕事を学び、時には学ぶために転職します。

中流以下の人は、どれだけ安定しているか?いくら稼げるのか?で転職先を考えてしまうのですから、金持ちになれるはずがありません。実際、私もお金を求めて転職先を探したので、収入は増えましたが、それ以上にはなれていません。

より専門的なことを突き詰めるのは、センスや才能が必要となりますが、専門的なことを突き詰めるのではなく、広い知識と経験をかけ合わせれば、それは独自性となって自分の武器になります。

関連記事:「BABYMETAL」に見る、異なるものをかけ算して「レアな存在」になるということ

 

例えば、最近元気がないとはいえマクドナルドは、未だに店舗売上ナンバーワンです。マクドナルドよりも美味しいハンバーガーを出しているお店はたくさんありますが、それでもマクドナルドより稼げるようになるとは限りません。

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美味しいハンバーガーをたくさん作って提供すれば、たくさんの人に喜ばれ、売り上げもあがるはずです。それなのにマクドナルドの方が、売り上げが多いのは何故でしょうか?

それは、マクドナルドがハンバーガーの作り方の他に、作ったハンバーガーを世界中の人に食べてもらうためのビジネス戦略を持っているからです。

どんなに一生懸命働いたとしても、そんなに一生懸命美味しいハンバーガーを作ったとしても、お金を生み出す方法を知らなければ決してお金持ちにはなれません。足りないものを知り、それを学ばなければ、いつまでたっても何も変わらないままです。

 

金持ちになるためには5つの障害を乗り越える

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その他にも、本書では金持ちになるために乗り越えなくてはならない障害を紹介しています。

【金持ちになるための5つの障害】
・お金を失うことの恐怖心
・悪い方にばかり考えて臆病になる
・忙しいことを理由に怠ける
・自分への支払いを後回しにする悪い習慣
・無知を隠すために傲慢(ごうまん)になる

どれもが今までの自分に心当たりがあることばかりで、胸が痛いです。金持ち父さんは、これらを乗り越えるコツは次の10ステップだと言っています。

【スタートを切るための10のステップ】
・強い目的意識を持つ
・毎日自分で道を選ぶ
・友人を慎重に選ぶ
・自分に対する支払をまずすませる
・ブローカーにたっぷり払う
・もとはかならず取り戻す
・ぜいたく品は資産に買わせる
・ヒーローを持つ
・教えることで得る

これらのことが全て誰にでも役に立つものではないかもしれません。しかし、これらを一つでも多く実践すれば、「お金の才能」を目覚めさせることができるのだと思います。

本書でも、もしどれもピンとこなければ、独自の方法を生み出せばいいと言っています。眠っているお金の才能を目覚めさせることができれば、自分独自の10のステップを生み出す手助けをしてくれるかもしれません。

 

まとめ

お金のことを知らず、親や学校で教わってきた「一生懸命勉強して、いい会社に入って、お金を稼げば幸せになる」というだけでは、本当に幸せになることが出来るとは限りません。それでは、いつまでも身を削って働き続けるしかなくなります。

本書の中では、それを「ラットレース」と例えていますが、そのラットレースから抜け出すには、『お金』のことを知り、お金に縛られない生活を手に入れるしかありません。

金持ちになることが全て幸せとは思いませんが、お金がなくて不幸になることは十分あります。そうならないためにも、まずはマネーリテラシーを高めるようにしていきたいと思います。

それではまた、see you!

 

 

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