Koyama Log -コヤマログ-

ビジネスハックやマインドハックを学んでサラリーマン脳からビジネス脳へ変換する

【書評・要約】コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法|外資系コンサルの技法が学べるスゴ本!

      2020/10/19

スポンサーリンク

仕事をしていると、さまざまな問題にぶつかることがあるのではないでしょうか。

そういった問題解決に役立つのが、「ビジネスフレームワーク」

有名なところだと、MECEやロジックツリー、SWOT分析などは、聞いたことや実際に活用したことがあるのではないでしょうか?

しかし、これらのフレームワークを知っていたり、使ったことがあるだけでは何の意味もありません。

これらのフレームワークを活用する目的は、成果を上げるためだからです。

本書では、そんなフレームワークの真の活用方法を紹介しながら、問題解決するだけでなく、その先の価値創造までのテクニックを紹介しています。

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

※YouTubeでもビジネス書要約を多数公開中!

 

スポンサーリンク

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

「問題解決」は、いわば総合芸術のようなものだ。それを構成する技術をひとつふたつ極めたからといって、プロとして通用するようにはならない。

(中略)

さらに、「問題解決」というのは、アカデミックに解くというより、実践で解くものだ。

「問題解決というのは、フレームワークを駆使して問題を見える化して解決するもの!」というありきたりな答えを言う人は、「実際には何も解決できない学者タイプの人間だから信用しない」というのは、私の持論でもあります。

というのも、そもそも、そういったことを言う人は、現場に入り込んだこともなく、問題解決をしたこともないような人たちだからです。

実際に現場で起こる問題は、そんな簡単に解決できるものではありません。

なぜなら、一つや二つのフレームワークを使って出てくる問題というのは、本質的な問題ではないことが多いからです。

実際、著者の名和さんも、本書の中で次のように説明しています。

あらゆるものを駆使して、あらゆる角度からロジカルに考える。そして、最後は、論理を超える。

つまり、全体像を見て、バランスをとる。ある種の直観と感性が要求される世界なのだ。

ただし、だからといってフレームワークを始めとする問題解決の手法は意味がないのか?というとそんなことはありません。

これらのことは、問題解決の手法を身につけていることが前提条件であると言っています。

これはなぜかというと、フレームワークを活用して問題を見える化するのは、問題解決の入り口に過ぎませんが、そもそも、その入り口すら見つけられなければ、その先の成果にたどり着くことができないからです。

つまり、入り口に立ったところで満足する学者タイプになるのではなく、そこから奥に入り込んで成果を出していくことが、本当の意味での問題解決だということです。

 

重要なのは「戦略よりも実行」

もっとも重要なのは、ここからだ。「実行」の段階だ。いわゆる「戦略より実行」の世界だ。

(中略)

何かを変えようとすれば必ず、自分たちがいまやっていることを否定されたと感じて、反発する人が出てくる。実際、既得権を侵されることになる人たちもいるだろう。いわゆる抵抗勢力だ。

問題を解決しようと奮闘した経験がある人なら共感できると思いますが、何かを変えようとすると必ず出てくるのが、この抵抗勢力。

人は、変化を嫌う生き物です。心理学では、「現状維持バイアス」と言うのですが、「何かを得る」という満足度よりも「何かを失う」という苦痛の方が大きいと考えてしまうのだとか。

この抵抗勢力をなんとか味方につけて、全員が力を合わせて現状を打破しようとすることが、問題解決の近道ですが、そのためには、ロジックで説明するだけでなく、その人たちの感情や意思に訴えかける「心理学」の領域が必要です。

それを理解できず、正論だけを振りかざしているのは、役に立たない学者タイプだというわけです。

これに関しては、若い頃、自分で全く同じことをして失敗していた経験があるので、ものすごく心に刺さりました。

その頃は、若かったこともあって、正論を振りかざし、論理的に説明して論破することで表面上の問題を解決していたのですが、大きな問題にぶち当たった時に、誰も協力してくれる人がいなくなっていました。

それを機会に、私自身の仕事の進め方が変わったのですが、それもこれも、実戦で失敗して学ぶことができたおかげでした。

実際、どんなに論理的に正しくても、それを実践して解決するのは人間です。

だからこそ、理屈ではなく人間の心に訴えかけるような手法で問題解決を進めなければならないということです。

 

問題解決師ではなく価値創造者に!

二一世紀のバリューをつくっていくのは、問題解決のプロではなく、何が価値なのかを判断できる人だ。つまり、磨き上げたJQを持っている人。

(中略)

「問題解決のスキルを磨く」ところにとどまらず、「自分だけが本当に生み出せる価値は何か」ということにこだわり続ける必要がある。

本書の中で出てくる「JQ」というのは、善悪や価値をジャッジする「判断力」のこと。

何のために問題を解決するのかというと、それは、価値を生み出すためです。

問題とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップなのですから、そのギャップを埋めることが、価値につながります。

逆を言えば、価値を生まなければ問題を解決したことにはならないということではないでしょうか。

要するに、病から復活して普通の状態になりました、企業でいえば、企業再生しました、で終わるわけだ。

けれども、本来は、そこからどうやって楽しい人生を送るのか、どうやってより快適な企業戦略を展開していくかが重要だ。

つまり、そこからどれだけ伸ばしていけるか、そこをいっしょに考えていくのもまた、コンサルの仕事だと思う。

すなわち、「機会発見請負人」、「機会の最大活用の請負人」、「成長の請負人」、「価値創造の請負人」だ。

問題を解決するというゴールだけでは、人の心は動きません。

そこに価値を作り、実践する意義を作らなければ、周りを巻き込むことすらできません。

ということは、目先のゴールにとらわれず長期の視点で価値を見つけられる人が、これから先、生き残れるビジネスマンなのかもしれません。

 

まとめ

本書を読む前は、コンサルタントが実践しているフレームワークの使い方の本なのかなぁと期待して読んだのですが、フレームワークを使った先にどうやって問題を解決するのかという実践的な内容が書いてあり、いい意味で期待を裏切られました。

むしろ、ここまで本質的なところに切り込んだ本に出会ったことがなかったので、「そうそう」と、いちいち頷きながらハイライトを引いていました。

ちなみに、著者の名和さんは、外資系コンサルティング会社のマッキンゼーで活躍し、退職後にはマッキンゼーと並ぶ世界的コンサルティング会社、ボスコンのシニアアドバイザーを6年務めたというとんでもない方で、そんな名和さんが、自身の実戦経験をもとに語られているのですから、大学のお偉い教授が論文をもとに語られるよりも説得力があるのは当然と言えば当然かもしれません。

また、今回は割愛しましたが、本書では、マッキンゼーとボスコンの問題解決のアプローチの違いや、超一流のコンサルタント、大前研一さんのスゴ技の本質についての分析などが書かれていますので、気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてください。

というわけで、問題解決に留まらず、価値創造者になるためには必読の良書でした!

さて、あなたは問題解決者になりたいですか?それとも、価値創造者になりたいですか?

それではまた、see you!

 

 - 書評