変化を望まない人がいます。「現状が一番いい、これ以上望んではいけない。」昔の人はそういいました。
しかし、それが全ての昔の人の意見ではありません。そういう人は何も成し遂げなかった人の言葉なのです。
時代は常に変化してきた
いつの時代も大きな変化によって世の中を変えてきました。貴族から武士の時代になり、江戸から明治に変わり、今の日本があります。
そうした時代の変化でさえも、当時は保守的な人たちによって現状を維持しようと固辞してきました。
少し例えが大げさかもしれませんが、そういったその時は良いと思ってきたことも、今の時代ではすべて時代遅れなってしまっています。
日本語も世間の常識も。流行りの服や音楽さえも。時代は常に変化し続けてきたのです。
変化を拒んでも現状維持にはならない
変化を拒む人の多くは失敗を恐れる人たちです。なぜ今うまくいっていることを変えなければならないのか。変化することによって失敗してしまったらどうするのかと。
しかし、変化を拒めば拒むほど現状は維持されず、ただ悪くなる一方となることを理解すべきです。
少しでも良くしようとした結果に、現状維持があります。変化を求めなければ現状維持すらもないのです。
変化を求めれば失敗も乗り切れる
確かに変化の先には失敗もあるかもしれません。良かれと思ってしたことのために失敗することも少なからずあります。
しかし、失敗したからといって、その後の変化を求めず諦めてしまっては、そこからの浮上はありません。失敗しても、失敗した現状からの変化を望めば、その先には成功しか残っていないのです。
変化を求められる人は、常に試行錯誤しながら最善を求めます。変化を捨ててしまったときが本当の失敗になるのです。
変化とは人生そのものである
創造し続けようと思う人間には変化しかあり得ない。 人生は変化であり、挑戦だ。
-ジャズミュージシャン マイルス・デイビス-
常に時代の最先端を走り続けたマイルスはクールジャズ、モードジャズ、フュージョンなど、常に先を切り拓いてはそれらをすべて捨てていきました。
昔の曲をリクエストしたファンには「昔の曲を聞きたかったらレコードを買ってくれ」と答えたそうです。
もしマイルスが変化を求めなければ、これらの曲は生まれませんでした。いえ、仮にマイルスが変化を望まなくても、もしかしたら別の誰かがこれらの曲を作ったかもしれません。
変化を求めず拒んだとしても、変化を止めることはできないのです。
変化を望まない人も何かしらの変化は経験している
現状維持を望む人たちも、変化していきます。肉体の変化は誰もが経験することです。また、普段の生活での多くの経験も、それまでの思考を少なからず変化させています。
人を好きになっても感情は変わります。付き合っていた時は仲が良かった二人も、結婚後に不仲になって離婚することもザラです。
何も変わらないと思っている自分ですら、これだけ変化する要因を持っているのです。変化を拒否することはできないのであれば、受け入れて良い方向に変化させるしかないのです。
まとめ
冒険家として有名な故植村直己氏は自分自身を英雄扱いするマスコミに対してこう答えたそうです。
みんな、それぞれが何か新しいことをやる。それはすべて冒険だと僕は思うんです。
変化を求め、新しいことをすれば、人は皆、冒険家になれるのです。
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