現在の状況を愚痴る人がたくさんいます。職場での待遇や自身の評価の低さなど。愚痴る内容は誰もが似たようなことに対してであることが多い。
しかし、その現在を作り出したのは紛れもない自分自身だということを理解しなければなりません。
今の自分は過去の自分を背負わなければならない。
人を選別するのに一番手っ取り早い方法が学歴である。
例えば、高卒で作業現場に働く人が、同じ会社の大卒の技術職の人たちの待遇に対して愚痴を言っているのを聞かされたことがあります。内容は「学歴社会なんてくだらない!」というようなこと。
しかし、自分が人を採用する立場だとして考えて見てください。
人事採用のあなたの前には何百通、何千通もの新規採用に応募してきた人の履歴書が並んでいます。履歴書の中身なんてほとんどが似たような内容。紙切れ一枚でその人の中身なんて見ることが出来ませんが、全員の中身を見て決めるほど余裕なんてありません。
では手っ取り早く選別する方法は何か?それが学歴であり大学の偏差値なのです。
必要なのは学力ではなく学力を身に付けたという実績。
勉強が出来れば即戦力というわけではありません。学校の勉強なんて会社に入れば使わないことの方がほとんど。
では何故それでも企業は学歴を重視するのでしょうか?それは、何かをやらなければならない時にキチンと結果を残してきた実績があるかどうかということを見極めるためなのです。
高校受験や大学受験。多くの人が通る道で、学生として頑張らなければならない大事な場面です。企業にとって必要なのは、その頑張らなければならない場面でちゃんと頑張ることが出来たか?結果を残すことが出来たか?ということなのです。
誰もが通る大事な場面で頑張ることすらせず、『もっと大きいことを任せてくれればちゃんとやるよ!』と言ってる人を誰が信用するでしょうか?
あなたのことを知っている人ならばもしかしたら信じてくれるかもしれません。しかし、人事担当者はあなたのことなんかなにも知らない、会ったこともない人達なのです。
しかしあきらめることはない、未来はこれから作ることができる。
今の自分は過去の自分が作ったが、未来の自分は今の自分が作る。
別に学歴のあるなしで人生の全てが決まるとは思いません。ただ、学歴がある人は一度は結果を出していますから、学歴がない人よりも少なからずアドバンテージがあるというのが今の世の中の仕組みだというのも事実です。
過去にはもう戻れません。しかしながら取り返せない訳でもありません。
学歴のない30歳の人が官僚として成功したい!と言ったら諦めなさいと言うしかありませんが、どんな方法でもいいから成功したいというのであれば話は別です。
それは、単純にこれから頑張ればいいということ。
今の自分は過去の自分が作り出したものであるならば、未来の自分はこれからの自分が作り上げるものなのです。
行動を起こせる人には未来がある。
学歴のある人間はアドバンテージがあると言いましたが、逆に言えばアドバンテージがあるだけ。その後の生き方でアドバンテージを使い果たしてしまえば、未来の成功はあり得ないでしょう。
しかしながら、今まで頑張れなかった人でも、これから向上心を持って頑張ればいくらでも成功することが出来ます。世の中、学歴のない成功者なんていっぱいいますよ。
今の現状を愚痴り、それでも行動を起こさない人は、今後もずっと同じ場所で同じ立ち位置のままでしょう。現状を打破するために行動を起こす人はこの先の未来もある人です。
これまで頑張らなかったとしても悲観することはありません。未来はこれから自分で作ることができるのです。
コメント