新卒の就職活動ってかなり大変ですよね。景気が回復したとは言え、バブル期のような売り手市場にはなっていないため、希望する会社の内定をもらえる人は限られていると思います。
その傾向は、就職活動超氷河期と呼ばれていた私たちアラフォー世代からずっと続いています。しかし、新卒で希望する会社に入れなかったのであれば、社会人になって数年後に転職するという方法があります。それがリベンジ転職です。
新卒には大学の名前がついて回る
新卒で必ずついて回るのが大学の名前です。企業によっては、大学の名前だけで一次選考から落としたり、エントリーすらできないようになっていたりするようです。
企業の人事担当にしてみれば、大勢の入社希望者に対して、十分な選考時間をとっているほど暇なわけではありません。であれば、少ない手間で優秀な人材を選ぶには、大学の名前で選別するのはおかしいことではありません。
過去からどれだけ継続して頑張ってこれたかとか、どれだけ要領良くやってこれたかを見るのに、大学の偏差値というのはうってつけだからです。
要領よくやってきた人間が優秀か?と言われそうですが、企業にとって欲しいのは結果を出す人間です。無駄にだらだらと時間をかけて結果を出す人間より、要領よく少ない手間で結果を出せる人間の方が、企業としては優秀な人材なのです。
学校の成績は悪かったけど、社会に出れば優秀な人材は山ほどいますが、そういった人たちにとっては、新卒での就職活動は、かなり不利な制度と言えます。
社会で実績が残せる人はリベンジ転職を!
大抵の人は新卒での就職活動で希望する会社に入れなかったところで諦めてしまいますが、それでは高校卒業後の進路で一生が決まってしまうことになります。そんな馬鹿なことがあっていいわけがありません。
確かに、今の自分は過去の自分が造り上げたものかもしれません。であるならば、未来の自分は今の自分が造り上げることができるということです。
つまり、新卒で希望の会社に入れなかったとしても、社会人として実績を積めば、転職活動でリベンジすることができるのです。
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今がダメでも将来を見据えた就職活動をすべき!
社会人として実績を積んで転職活動をすると、新卒では学校の名前で選ばれなかった企業でも入れることがあります。企業にとって、キャリア採用では即戦力を求めているので、重視するのは、学校の名前よりも実績です。
よって、キャリアアップするためには全くの未経験業種では難しいというわけです。新卒での就職活動時に、希望する会社や業界に入れなかったのであれば、次に転職する際に使えるキャリアを身につけておく必要があります。
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例えば、広告代理店で働きたいのに、妥協して働いた先が工場の現場作業員ではリベンジ転職の可能性は低くなります。少なくとも、何らかの営業職についていなければ実積を積むことは不可能です。
転職時の自己アピールに、現場の改善作業を積極的に行い、社長賞を3回貰いましたという実積を出して、評価してくれる広告代理店は少ないでしょう。しかし、営業職であれば、常に営業成績はトップクラスで、新規の顧客獲得率もナンバーワンでした!という方が採用される確率は高くなります。
未経験だからといって可能性がゼロなわけではありません。今の待遇よりも悪くなるかもしれませんが、バイトや派遣社員などで業界に入りこみ、そこで経験を得て正社員登用だったり、正社員採用してくれる会社への転職を目指すという方法もあります。
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今の待遇は、あなたが持っているスキルへの対価
私も転職時に経験したことなのでよくわかりますが、ある程度社会人経験があると、そこそこの収入や待遇が確立されてしまい、それらを失うことは勇気がいります。手取りで25万もらっていた給料は、バイトになれば10万になってしまったり、派遣社員では派遣切りなどの、将来に対する不安があります。
週休2日あった休みは、隔週土曜休みになってしまうかもしれませんし、通勤時間が倍以上かかってしまうようになるかもしれません。そういったこれまでの目先のメリットを優先するがために、やりたい仕事や行きたい会社を諦めてしまうことが多いようです。
しかし、考えてみてください。今あなたが会社から受けている待遇は、入社してから積み重ねてきたスキルや信頼から得た評価です。それを未経験者にもかかわらず新しい会社で同じぐらいの待遇を要求するのはおこがましいとは思いませんか。
同じくらいの待遇を要求するのであれば、今あなたがいるポジションと同じくらいの仕事をできるようでなければ、会社としては負債を抱えるだけなのです。
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転職するなら若ければ若いほどいい
私自身も行動が遅すぎて、後悔しているので言いますが、行動するのは若ければ若いほどいいです。
例えば、独身であれば失うものなど何もありません。今すぐやりたい仕事を目指しましょう。遊ぶ時間や金がなくなったとしても、それは数年の辛抱です。その後の何十年もの間やりたい仕事を出来るのですから、どっちをとるかは考える必要もないことです。
また、結婚していても、子供がいなければ何とかなります。奥さんに苦労をかけたくなければ、必死に頑張ればいいんです。好きでもない仕事をこの先何十年とやるよりも、少しだけ苦労を共にしてもらってでも好きな仕事をすれば、結果的には夫婦の幸せになるのではないでしょうか。
そして、自分の逃げ道がないのですから、結果を残そうと努力するはずです。
年をとればとるほど、守るべきものがどんどんと増え、挑戦できなくなります。行動に躊躇して、知らぬ間に守るべきものが増えてしまうと、身動きが取れなくなってしまいます。そうならないように、常に人生設計は持っておきたいものです。
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まとめ
私が転職活動をしていた時に言われたのが、未経験業種に転職するのであれば25歳まで、同業種であれば30歳ぐらいが上限。35歳程度まででも転職先がないわけではないが、同じような仕事で即戦力のマネジメント経験者もしくはそれに準ずる人というのが一般的だそうです。
しかし、逆に言えば35歳までであれば、キャリアアップの転職が可能であるということ。今すぐ転職したい会社がなければ、今の職場で実績を積み、しかるべき時のために準備をしておくことが大切です。
また、直接企業側からの中途募集がなかったとしても、転職コンサルタント会社に登録しておけば、非公開の求人に出会える可能性も高いです。特に大手企業は非公開でコンサルタント会社に求人を出しているケースが多いので、少しでも転職に興味があるのであれば、登録だけでもしておくといいでしょう。
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