なぜ努力は報われないのか?基準がズレると努力も無駄になる

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「努力は報われる」という言葉があります。私の中学時代の恩師も「報われない努力は努力ではない」と教えてくれました。

しかし、世の中全ての努力が報われているわけではないと思います。ではなぜ報われない努力があるのでしょうか。

それは、もともとの基準がちょっとづつズレているからなのです。

 

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武井壮が語る「スポーツが短期間で上達するコツ」

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武井壮が語った「スポーツが短期間で上達するコツ」が説得力あり過ぎてスゴい スランプ対策にも |logmi(ログミー)

少し前の記事ですが、TV番組で元陸上選手でタレントの武井壮さんが語っていた「スポーツが短期間で上達するコツ」がスゴイという話がネットであがっていました。

その中の話を引用すると、スポーツをするのに必要なのは、技術よりも自分の身体を思った通りに動かす練習が大切だと言っていました。

まず1個は、自分の身体を思ったとおりに動かす、っていうこと。まず一番簡単なことでいうと、たとえば、目をつむって立っているときに、真横に腕を挙げてくださいっていうと、アスリートとかでも、結構上にあがっちゃったりとか。目をつぶってやると、こうやってちょっと下がったりとかすることがあるんですよ。これってすごい問題なんですよ、アスリートにとって。
だって、スポーツをやっているときって、だいたい投げるときは自分の腕は見ていないでしょう? 打つときも、自分がバットを見てないでしょう? 大体スポーツをやるときは、違う視線があって、自分の身体を動かしているんですよ。だから、見えていないものを動かそうとしているんですよ。これの状態(腕を真横に上げている状態)で、スポーツしていないのにずれているっていうのは、スポーツしたら必ずずれているんですよ。
(中略)
たとえば、的を狙うスポーツなんていうのは、 真横っていうのをいつも真横に構えられていたら、体調は関係ないじゃないですか。わかりますよね? でもそれがわかんないと、今日は下がってたりとか上がっていたりとか。いろんなことが起きる。持つところが変わっていたりとか、高さが変わったりとか。
そういうのが1個ずれててスポーツを習得するのと、今みたいな1個基準があって、そこから考えてスポーツをするのとでは、やっぱり伸びるスピードがぜんぜん違うんですよ。
スポーツっていうのは、まず技術練習する前に、自分の身体を思ったように動かす練習をしておくっていうのが一番大事で。僕はいろんなスポーツをやっているんですよ、10種競技とかやっているじゃないですか。10種目あるんですけど、技術練習はほとんどやったことがない。
武井壮が語った「スポーツが短期間で上達するコツ」が説得力あり過ぎてスゴい スランプ対策にも |logmi(ログミー)

この話、学生時代に聞きたかったぐらい目からウロコな話でした。確かに、自分の身体を思った通りに動かせていない状態でたくさん努力しても、何も身に付きません。

身体の動作の基準がズレてしまっては、それを修正しようと徐々にいろいろな部位の稼働がズレてしまうという悪循環を生み出してしまいます。頭でイメージしていることと、実際に動かしている身体にズレがあるのですから、結果にズレが生じるのは当たり前といえば当たり前のことです。

 

自分のやり方にこだわるとアウトプットが歪む話

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以前の自分のやり方にこだわると、アウトプットがどんどん歪んでいく|タムカイズム

絵を描く楽しさを伝える「ハッピーラクガキライフ」というセミナーを開催しているタムカイ(@tamkai)さんは、ブログ「タムカイズム」の中で、次のようなことを言っていました。

連続して線を描いていると、線を描くというより1つ前に描いた線との間隔を保とうって意識になってくるんですね。
この時、少しズレたりすると、それがどんどんと積み重なってものすごく歪んだ線になってしまって。
まっすぐな線を描こうと思った時に大事なのは1つ前の線に捕われず、広い視点、新しい気持ちで線を描くこと。
これ、線を描くという単純な行為だから見えやすいですが、今までの自分のやり方にこだわりすぎたり、細部に入り込み過ぎて、どんどんと歪んでいくことってないだろうか…と自分のことを顧みるきっかけになったのでした。
以前の自分のやり方にこだわると、アウトプットがどんどん歪んでいく|タムカイズム

連続して真っ直ぐな線を引くことが本来の目的だったはずなのに、いつの間にか1つ前の線との間隔を保とうとすることが目的になってきてしまいます。

これって、どんなことにでも当てはまる話で、本来は結果を出すことが目的で努力していたはずなのに、いつの間にか努力を続けることが目的となってしまっているのはよくある話です。

本人にしてみれば、努力すれば結果は出ると信じているので、努力を続けることに一生懸命になっていますが、いつの間にか線がズレていくのと同じように、ちょっとしたズレに気づかず結果から離れてしまっていくのです。

 

必要なのは立ち止まり基準のズレを修正すること

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私が以前postした記事にも、努力について書いたものがあります。

「起業して成功する秘訣は、がむしゃらに働くことだ」という内容の記事ですが、その中で、東進ハイスクールの林修先生の言葉を引用して次のようなことを書いています。

東進ハイスクールの林修先生は、とあるTV番組でこう解説していました。
「適切なベクトルで行った努力は必ず報われる」
ベクトルとは力の『方向』と『大きさ』を表わします。 頑張った頑張ったと言っても、人によって努力しなければならない量は違います。
才能や能力がある人が5努力して達成したならば才能や能力がない人はそれ以上努力しなければ報われません。 また、どんなに適切な量の努力をしたとしてもその方向が間違っていれば報われません。
でも間違った方向でも少しは結果が出てしまう。そうすると努力した本人は「こんなに努力したのになんでこれだけしか結果が出ないんだ」となります。 そうなる前に、自分の努力が正しい方向に向かっているのかどうか周りに意見を聞きながら客観的に判断する必要があります。
社長になるのは誰でも簡単!?成功するための秘訣はこれだ!! |KoyamaLog-コヤマログ-

方向が間違っていたとしても、人間には修正能力があるので、努力した成果は少なからず出てしまいます。全くでないのであれば、方向が間違っていることに気が付くことも簡単ですが、少なからず結果が出てしまうとそれに気が付くことができません。

しかし、適切な努力には適切な結果がついてくるものだということを理解できていれば、努力に対する結果を客観的に見て、基準のズレに気が付くことができます。がむしゃらに突き進むことも大事ですが、途中で立ち止まり、努力の成果をレビューするということも大切なのです。

 

まとめ

いかがでしたか。武井壮さんの「スポーツ上達のコツ」はぜひとも自分の息子に教えてあげたい内容でした。最近では、サッカー日本代表の長友選手をはじめとした一流スポーツ選手によって、「体幹」を鍛えるということが知られてきており、基準の重要性が認知されてきています。

企業においても、経営方針という会社運営の基準をしっかり持つことが、安定した経営をするうえで重要視されており、しっかりとした経営方針を持たない会社はダメになっていきます。

結果を残すために、自分の中に変わらない基準を持ち、時にはその基準がズレていないかを確認していきたいと思います。

 

 

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