自立するという意味は依存から卒業するということではない

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最近、どういう人が大人な人間かを考えていた時、一番初めに思いついたのが自立している人であるということでした。

私も事あるごとに、成功するには自立することが必要だと言っているのですが、では、自立するという意味はどういう状況のことなのかということを考えてみました。

 

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自立するという意味は依存から卒業することではない

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私が以前postした記事の中で、自立について取り上げた内容がいくつかあります。その中で、自立とは次のように定義していました。

自立とは誰かに頼ることを期待するのではなく、自らの力で物事を解決しようとすることである。

引用記事:自立とは自らの足で立ち、そして歩くことである

また、別の記事では、次のようにも言っています。

真の自立とは、自分自身の行動に責任を持つ対価として自由があるのですから、言い訳をするというのは自立していないということなのです。自由と責任、それが自立です。

引用記事:自立していない人ほど言い訳をするけれど、言い訳をして本当に責任から逃れることはできるの!? 

二つの記事を合わせると、誰かに頼ることばかり期待するのではなく、自らの力で物事を解決し、責任を持つこと。それが自立であると言っています。

確かに人に頼ってばかりいて責任を取らないのは、自立していることにはなりませんが、かといって誰の助けも求めないことではありません。経済的にも、精神的にも誰にも頼らずに生きていくことは不可能だからです

 

サラリーマンは会社に依存している

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責任を持つことによって自由を手に入れると言っても、多くの人はどこかの会社で働いているわけですから、会社や上司の命令に逆らうことはできません。

中には、俺は自由でいたいから会社の命令には従わないぜ!という自由をはき違えた人もいるかもしれませんが、そういった人は、結局自分から辞めてしまったり、会社から不遇な扱いを受けたりする可能性が高くなります。

すると、結局のところ経済的にピンチに陥るわけですから、経済的に自立しているとは言えなくなってしまう訳です。誰に頼らず自分の力で稼いでいると言っても、結局会社という存在に依存しなければならないのですから、本当の意味での自立とは言えないということです。

 

独立していても取引先に依存している

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では、会社に勤めていると自立していないというのであれば、自分で独立して起業した人や自営業の人が自立できているのかというと、そうではない場合もあります。

商売をしている上で、ある取引先が売上の大半を占めている場合、その取引先に依存しているということになってしまいます。そこの取引先からの売上が減ってしまうと、商売として成り立たなくなってしまうのでは、取引先の言いなりになるしかないからです。

うまく収入源を分散させて、モノが言える状況になっていないのであれば、会社に依存しているのとなんら変わらなくなります。

 

依存を支えられていると考えてみる

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こうして考えると、自立している人なんてほとんどいなくて、世の中には大人がいないってことになってしまいます。

依存というと、その存在がなければ成り立たないという印象がありますが、依存という言葉を支えてもらうという言葉に変えてみるとどうでしょうか。

  • 会社や取引先に支えてもらっている。
  • 親や家族に支えてもらっている。
  • 友達や仲間に支えてもらっている。

人は一人では生きていけません。誰かに支えられて生きていくのですから、誰かや何かに支えられているというのは悪いことではありません。

何者にも支えてもらわない状況は、自立しているのではなく、ただ孤立しているだけなのです。

 

自立とは一つの場所に依存するのではなく多くの場所を求めること

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では、どうすれば自立して自由を手に入れることができるのかというと、それは一つの場所や人に固執しない状況を作るということです。

例えば、収入源を会社の給料に依存するのではなく、投資や副業などに分散させることにより、本当の意味での経済的自立を果たします。また、精神的な支えを家族や恋人だけにするのではなく、多くの仲間や友人もいるのだと考えることにより、精神的な自立を果たすことができます。

同様に、売上を特定の取引先に依存するのではなく、複数の取引先を確保して、特定の取引先の売上に左右されない、会社としての自立を果たす。などなど。

一つの場所や人だけに頼っているのではなく、ダメになっても他があるというような状況を作り上げることが、本当の意味での自立なのだと思います。

 

まとめ

いかがでしたか。多くの支えを手に入れるとは言っても、自分で何もせずに手助けばかりを求めてしまうのは自立しているとは言えません。支えというのは、片方だけが一方的に支えている状況では、いつか倒れてしまうからです。

片方が支えるのではなく、お互いが支え合うことでバランスが保たれます。

Give & Take という言葉があるように、自分で物事を解決でき、相手にも与えることができて、初めて自立した関係であると言えることができます。

あなたは、支えられている人に、何を与えることができますか?

関連記事:他人に与えるものがないと何も自分に返ってこないことに気が付くことが大切

 

 

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