【書評】「20代から身につけたいドラッカーの思考法」で、明日からの仕事が変わる

公開日: 書評

20代から身につけたいドラッカーの思考法

ドラッカー本で有名なのは「もしドラ」でお馴染みの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」ですよね。

私も最近になってようやく読了し、先日このブログでも取り上げました。

そして、この本が2009年に発行されて以来、一部の経営層にしか知られていなかったドラッカーの名前は瞬く間に有名になりました。

本書は、数あるドラッカー本の中から、20代の若者向けにできるだけ専門用語などを使わないで説明された構成となっています。

それでは紹介していきたいと思います。

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「20代から身につけたいドラッカーの思考法」

では、いつものようにAmazonの商品紹介より本書の内容を紹介…と思ったのですが、紹介分が短くて内容がわかりづらかったので、出版元のサイトより引用。

ドラッカーが説いた「戦略」「組織」「目標管理」「マネジメント」「イノベーション」「自己実現」などの各テーマを、実際のビジネスシーンに合わせてわかりやすく解説。これからドラッカー理論を学びたいと思っている人に最適な一冊。

出典:中経出版「20代から身につけたい ドラッカーの思考法」

ドラッカー本というと、「マネジメント」をはじめとする管理者や経営者向けの本というイメージですが、実際は仕事をする基準だったり、ものごとを判断する基準、生きるための基準を教えてくれるものです。

では、そういった点を中心に本書の中から気になるところをピックアップしてご紹介します。

 

これからは「知識」と「経験」の両方が求められる

あなたは、国語の「あいうえお」、英語の「アルファベット」、算数の「かけ算の九九」や「方程式」という基礎的なパターンを、経験だけで学べると思いますか?もし学べないと思うのであれば、どんどん更新されるビジネスの「あいうえお」や「方程式」をどうやって身につけますか?

私たちが今まで日常的に使っている知識は、学生時代に学んだ学校教育だったり、親から教えてもらった知識だったり、自分がこれまでの人生で経験してきたことだったりします。しかし、本当にそれだけで十分なのでしょうか?

学校教育では「お金」に関する知識は学べませんし、「恋愛」に関する知識も教えてもらえません。親からも、親の経験してきたこと以上の知識は教えてもらえないのですから、必要十分な知識を学ぶことはできないでしょう。

社会に出ても、仕事のやり方や部下との接し方、起業して事業を経営する方法なども自分で学ばなければ、知識として得るのは経験するしかありません。受動的では必要とされる知識が学べないのですから、自ら率先して勉強していく必要があるのです。

そう考えると私自身、これまでの多くのことの学習方法が、経験したことの反省のみだったりします。そして、今さらながらにお金に関する知識などを、もう少し勉強してくればよかったと思うばかり。なので、この年になってようやく勉強しているという次第です。

もちろん、成功と失敗を繰り返しながら、経験して学んでいくことももちろん大事なのですが、そこに知識が加われば、倍のスピードで経験し、学ぶことができるというわけです。

 

一歩を踏み出す勇気をもとう

森林にある樹木は、他の樹木と同じ高さだと風当たりは強くありません。しかし、そこから頭ひとつでも抜け出すと、急に風当たりが強くなります。その代り、日当たりはだんぜん良くなります。あなたは、風当たりの強さを避けますか?それとも日当たりの良さを選びますか?

これまでの学校教育では、画一的な人間を育成し、普通の人間を作ろうとしてきました。そしてその結果、日本の社会には普通の人であふれるようになりました。

普通の人であるメリットは、安心感があるということです。他の人と同じだから安心、目立たないので攻撃もされませんし、他の人と同じ道をたどっていくのですから、失敗することも少なくなります。

でも、それではそれ以上の存在にはなれません。

それなりのお金と、それなりの地位、それなりの環境と、それなりの安心感があれば、それなりの人生を歩むことはできるでしょう。しかし、グローバル化が進み、さらに激しい競争社会となったときには、生き残ることができません。会社でもリストラの対象となったり、派遣切りの対象となってしまいます。

だからこそ、一歩踏み出す勇気をもち、他の人とは違う一歩で自分の存在感を作る必要があるのです。

他人と同じ一歩と、他人とは違う一歩。どちらも同じ一歩ですが、一歩の踏みだし方が違うだけで将来が変わります。であれば、どちらの一歩を踏み出してどのような将来にするのかは、あなた次第というわけです。

 

マーケティングとは「お客様の視点から考える」こと

あなたの会社でも「マーケティング」という言葉は使われていると思います。では、「マーケティングとは何か?」の定義はされていますか?

「マーケティング」という言葉を聞いたことがある人はたくさんいますが、本当の意味での「マーケティング」を理解している人は多くありません。例えば、「マーケティングって何?」と質問すると、多くの人が市場調査のことを答えるでしょう。しかし、市場調査は「マーケティング手法」のひとつでしかありません。

ドラッカーは、「マーケティングは、お客様から事業全体を見る思考法」であると言っており、マーケティングは手法ではなく考え方であると言っています。

そもそも、商品の善し悪しの評価は、会社視点とお客様視点では全く違います。会社にとっての良い商品は、こだわりの素材や材料だったり、新しい技術を使った機能だったりしますが、客側の視点としての良い商品とは、「使い勝手がいい」とか、「持っていて自慢ができる」などその商品を持っていることで、「どのような良い思いができるのか?」ということだったりします。

私が以前読んだマーケティングの本でも、「顧客は、自分が欲しがっているものを実はあまり理解していない」ということが書いてありました。つまり、どんなに市場調査だけをしたとしても、本当の顧客のニーズにたどり着けず、とんでもない勘違い経営をしてしまうことになります。

必要なのは、お客様にとっての価値は何なのかを考えること。価値は企業側から押し付けるものではなく、お客様が感じるものなのです。

これは何も企業の経営だけに言える話ではないですよね。奥さんの言っている言葉しか聞かなければ、本当に奥さんがして欲しいことや、奥さんの気持ちを理解することはできません。同じように、恋人に対してや、これからアタックしようとしている異性に対してもマーケティングは使えるわけです。

奥さんのニーズを無視して、勝手なプレゼントをあげたり、勝手な優しさを押し付けたりして満足している世の中の旦那さんも多かったりしますよね。これも、マーケティングが足りないせいで家庭不和のもととなっていたりするわけです。

つまり、マーケティングなくして幸せな人生はないと言っても言い過ぎではないのでしょうか。

 

イノベーションの意味は「技術革新」だけではない

新聞や雑誌では、「イノベーション」を「技術革新」と訳していることが多いのですが、これは正しいのでしょうか?もしも正しいのであれば、製造業以外ではイノベーションを起こすのがむずかしくなります。

「マーケティング」と同様に、最近ビジネスの世界でよく聞く言葉のひとつが「イノベーション」です。しかし、この「イノベーション」も、「マーケティング」同様ちゃんとした意味や定義を理解している人は少ないでしょう。

おそらく、多くの人が「イノベーション=技術革新」と答えるでしょう。確かに、言葉の意味としては「技術革新」という意味もあります。しかし、イノベーションとは、それだけではありません。

ドラッカーは、「イノベーション」について、「新たな経済価値の創造であり、それを生み出す全ての活動」と言っています。例えば、靴メーカーの営業マンが、アフリカの靴を靴を履かない村に行ったとします。普通の営業マンであれば、「あそこでは誰も靴を履いていないので、靴は売れません。」と考えるでしょう。しかし、イノベーションを起こすのであれば、「靴を履かせる習慣を教えれば、かなり大きな市場になります!」という市場開拓というイノベーションを起こすことができます。

そして、「イノベーション」は新しいアイデアや新しい商品、新しいサービスのことだけではありません。今行っている業務の改善も「イノベーション」ですし、変化を起こして新しい価値を生み出すことが「イノベーション」なのです。

また、「イノベーション」とは、企業活動だけのことではありません。自分自身を「イノベーション」することもできるのです。

自分自身の「イノベーション」とは、自分自身の新しい価値の創造です。自分が将来どうなりたいのか?という「ビジョン」と「目標」を持ち、継続的に新たな知識を仕入れるための勉強を欠かさず、自分で徹底的に考え、自分自身に責任を持つことで、自分を「イノベーション」することができます。

自分自身を「イノベーション」できれば、充実した人生を歩むことができます。マーケティング同様、イノベーションなくして幸せな人生はないとも言えますね。

 

将来は「いま」からつくる

1年後に筋肉質の身体になるにはどうすればよいでしょうか。1年後に筋トレをはじめて、間に合いますか?会社の経営も、目標の高さによって、達成するまでの時間が変わってきます。では、いつから経営戦略の実現のための仕事にとりかかりますか?

今を作っているのは、過去です。過去があるから今があるわけです。では、未来を作るのはなんでしょう。未来は、今が作りだすものです。つまり、今の現状を急に変えることは難しいです。過去を変えることができないので、当然その延長線上にある今を変えることは難しくなりますよね。

しかし、今からそのことに気が付けば、未来は変えることができるということです。逆に、今から変えることができなければ、未来も変わらないままということになります。

では、どうすれば今から状況を変えることができるでしょうか?それは、目標を設定し、「現在」と「未来」をつなげることです。

未来を変えるということは、新しい価値を創造するということですねよ。そう、つまり「イノベーション」なんです。自分自身のイノベーションに必要なものに「ビジョン」「目標」がありました。「ビジョン」と「目標」を持つことにより、「現在」「未来」をつなげるイノベーションが起こせるというわけなのです。

 

まとめ

冒頭でも申し上げたように、ドラッカー本というと経営者向けというイメージがありますが、それはあくまでもドラッカー本の一部だけの話。実際、ドラッカー本の中には、働き方や成長の近道などについても書かれていることが多いそうです。

また、経営者目線だけでなく、人生の様々な局面を想定して応用すれば、仕事以外の事象でも活用できそうですよね。実際、ドラッカーの企業経営論は、「マーケティング」と「イノベーション」が大切と言っているのですが、これら2つが、そもそも仕事以外の事象に対しても相性が良く活用できます。

紹介した中でも申しましたが、奥さんとの関係しかり、意中の異性に対してもしかり、新しい価値を創造してターゲットとの関係を築くというのは、「コミュニケーション力」という、さらに新しい価値も想像することができます。

ということは、やはりタイトルにもあるように、20代のうちから身につけておきたい知識ということになります。とは言っても、30代40代が手遅れというわけではなく、今からでも変われば未来が変えられるんですよね。そういった意味でも、20代に限らず30代、40代の方にも読んでいただきたい本です。

自分の人生を切り開きたいかた必読の一冊!気になったかたは、ぜひ読んでみてください。

それではまた、see you!

 

 

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    上場企業で働きながら週末社長として起業しました。起業した記録とマインドハックを備忘録として記録しています。
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