昨年の9月に生まれた娘のために、先日ひな人形を買いに行ってきました。
その際、お店から絵本をプレゼントされたんですが、その内容がひな人形の飾りの意味についてでした。
ひな人形って、そんな意味があったんですね…。
ひな祭りとは…
ひな祭りの由来や意味などは諸説あるようですが、もともとは古代中国で、季節の変わり目に行なわれていたお祓いの風習だと言われています。
それが日本に伝わり、室町時代ごろから3月3日に行なわれるようになったのだとか。
そして、江戸時代あたりから、だんだんと人形が豪華になり、今のひな祭りのかたちが定着したのだそうです。
ひな人形の飾りの意味
最近では、お殿様(男雛)とお雛様(女雛)だけの平飾りを飾る家が多いようですが、ひなまつりの唄にもあるように、一般的に知られているのは七段飾りですよね。
人形を買った時に頂いた「モモちゃんのひなまつり」という絵本に、雛人形の飾りの意味が物語となっていました。諸説あるそれぞれの飾りの意味と合わせてご紹介します。
六段目、七段目の飾りは嫁入り道具
一番下の、六段目と七段目にある飾りは、嫁入り道具です。箪笥、狭箱、長持、鏡台、針箱、衣装袋、火鉢、茶道具が六段目、御駕籠、重箱、牛車(御所車)を七段目に飾ります。
五段目は行列のお供
五段目に飾られているのは仕丁(しちょう)。行列のお供をする人たちです。仕丁の三人は、それぞれ表情が違っており、怒ったり、泣いたり、笑ったりしています。それぞれ、怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸と呼ばれ、人生の喜怒哀楽を表していると言われています。
四段目は男雛を守るお付きの人
四段目に飾られているのは随身(ずいじん)。お殿様(男雛)を守るお付きの人たちで、右大臣、左大臣と呼ばれています。儀仗(ぎじょう)の剣、儀仗の弓矢を持っていますが、儀仗とはお祝いの儀式などで用いられる装飾的な武器のことです。
三段目はお祝いを盛り上げる演奏隊
三段目に飾られているのは、五人囃子。五人囃子の五は幸せな数をあらわします。五人の子どもたちは、それぞれ太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡(うたい)で、お祝いの席を盛り上げる楽しい音楽を奏でています。
二段目は優秀な女性の証
二段目に飾られているのは、三人官女。お姫様(女雛)のお世話係りとして知られています。三人官女は、ただのお世話係りではなく、お姫様の教育係りも兼ねており、非常に優秀な女性の証でもあります。
一段目はお祝いの主役
一段目に飾られているのは、親王(しんのう)。お祝いの主役となるお殿様(男雛)とお姫様(女雛)です。ここまで説明すると、このお祝いが何のお祝いかわかりますよね。
そう、ひな人形が表しているのは、結婚をお祝いしているところなのです。
雛人形が表すのは、生まれてきた赤ちゃんの結婚式
雛人形は、平安時代の宮中の結婚式を表しています。生まれてきた赤ちゃんが、お殿様やお姫様のように幸せな結婚ができるようにという願いが込められているわけです。
お姫様(女雛)が、生まれてきた赤ちゃんで、お殿様(男雛)が、赤ちゃんの将来の結婚相手です。なるほど、だから人形を片付けるのが遅くなると、婚期が遅れると言われているんですね。
また、祈願しているのは赤ちゃんの幸せな結婚だけではありません。そもそも、節句は「病や禍(わざわい)などから、生まれてきた子どもを守ってくれますように」と、無事な成長を祈る行事です。
つまり、「生まれてきた赤ちゃんが、幸せな結婚ができますように!」「生まれてきた赤ちゃんが健康に育ちますように!」という思いを込めて、おじいちゃん、おばあちゃんや、両親から人形を贈られていたんですね。なるほど…。
そのため、姉妹がいたとしても、一人づつにそれぞれの雛人形が贈られるのが一般的です。それぞれの結婚を祈ることはもちろんですが、それぞれに贈った人形が、病や禍の身代わりになって守ってくれるからというのがその理由です。
とは言っても、最近の住宅事情によって、姉妹で一つのひな人形を飾る家庭も増えてきたみたいですよ。
まとめ
私が男兄弟だったため、私自身はひな祭りとは無縁でした。そのため、ちゃんとしたひな祭りの歴史や意味をまったく知りませんでした。
今回、娘が生まれ、初節句用のひな人形を購入したことで、それぞれの人形の意味を知ることができました。娘がもう少し大きくなったら、ひな人形の意味や、ひな祭りの由来などを、ドヤ顔で説明してあげたいと思います(笑)
ちなみに、今回わたしがいただいた「モモちゃんのひなまつり」という絵本ですが、一般書店では取り扱いがなく、日本人形協会の埼玉支部青年会が制作されたものだそうです。もし、ご興味がある方は、そちらにお問い合わせをしてみてください。
参考日本人形協会埼玉支部それではまた、see you!
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