【体験談】横浜マラソン2015に出場して完走してきました!

戯言
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2015年3月15日に行われた、横浜マラソン2015に参加してきました。フルマラソンに参加するのは2012年の湘南マラソン以来だったのですが、何とか無事に完走することができました。

というわけで、記念すべき第1回となった横浜マラソン2015の体験記をつらつらと書いていきます。

 

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前日受付と横浜マラソンEXPO

expokaijo都市型マラソンでは、だいたい前日受付とEXPOがセットとなっています。なので、私も前日に受付会場であるパシフィコ横浜に向かいました。

ちなみに、2年半前に参加した湘南マラソンでは、自宅にゼッケンとICタグが郵送されるため事前受付はありません。なので、こういったEXPOにくるのは、大阪マラソン以来でした。

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会場内に入ると、引換証と身分証明書をチャック。

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その後、それぞれのナンバーカードの窓口に行き、ゼッケンをもらいます。

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この時、初めてスタートブロックが判明します。とは言っても、事前に予想ゴールタイムを自己申告していますので、そのタイム毎にスタートブロックが振り分けされます。

ちなみに、私は完走予想タイムを5時間で申請していましたので、Fブロックからのスタートとなりました。

ゼッケンをもらうとその場で参加賞のTシャツをもらいます。もちろん、このサイズもすでに申告済みです。

t-shirts

これで前日受付は終了。ここまでは出場者のみしか入れませんが、この先のエリアには、一般来場者も入場できる横浜マラソンEXPOの会場です。

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会場では、給水エリアの紹介や、各コースの見どころや攻略法などがパネルで紹介されています。

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そして、おなじみのオールスポーツによる撮影です。

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企業ブースもいろいろ出ていました。

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こういったEXPOは大阪マラソンぐらいしか行ったことがないのですが、噂に聞く東京マラソンEXPOや行ったことのある大阪マラソンEXPOに比べて、出展企業も少なく、少々寂しい感じがしました。

まぁ、この辺は第1回ということで、しょうがないのかもしれませんね。来年以降、協賛企業が増えればもっと盛り上がるのではないでしょうか。

 

横浜マラソン体験記

当日朝~スタート

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朝は8時半スタートに合わせて、万全を期すために3時起きでした。私は普段、食事してからだいたい2時間後くらいに便意をもよおすので、家を出る2時間前に食事ができるようにと考えました。

朝起きて、朝風呂に入り、湯船に浸かりながら筋肉をほぐします。そして、朝食を準備してゆっくりと噛みしめるようにご飯を食べました。

その後、家を出発し、会場にはスタート2時間前に到着しました。すでに、出場者の多くの人が会場入りしており、荷物預入会場のパシフィコ横浜以外にも様々な場所で出場者が着替えをしています。

クイーンズスクエアのあちらこちらで着替えている人がいるのも、この日ならではの出来事かもしれません。私は、パシフィコ横浜で荷物を預け、簡単なストレッチをしながらスタート時間を待っていました。

会場の印象ですが、荷物預入会場とスタート地点の途中に巨大なトイレゾーンがあったのが良かったですね。これによってトイレの並びが意外と短く、スムーズに済ませることができました。

ただ、他のマラソン大会ではスタート地点の並びに対しては、横入りさせないように結構係員が注意して見ているのですが、そこらへんは結構緩かったように思います。スタート地点の並びは8時までなのですが、その時間を過ぎても最後方のGエリアからのスタートにはならず、普通に横から入り込んで並んでいる人達がたくさんいました。

スタート~10キロ

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そんなこんなで8時を過ぎて、スタート前のセレモニーが始まります。ただ、私の居た位置ではかろうじて放送が聞こえてくるぐらいで、何を話しているかはあまり聞こえませんでした。

そして、8時半になりスタートします。とはいっても、スタートしてもなかなか動きださず、スタート地点を通過できたのはスタート時間から約15分後。それでも、東京マラソンや過去に参加した大阪マラソンでは、30分ほどかかったので少しはマシでした。

さて、スタートしてから10キロ地点までがこの大会の見どころ。横浜みなとみらい地区をぐるりと回ります。

ベイクウォーター前のみなとみらい大橋からスタートして、パシフィコ横浜とコスモワールド、カップヌードルミュージアムなどを横目に赤レンガの方へ向かいます。そして、横浜スタジアムをぐるっと回り、中華街を横目に山下公園へ。

この辺は、沿道の応援も非常に多く、周囲の写真を撮りながら走っている人も多いので集団がバラけません。練習不足を気にして無理せず流れに任せて走っていましたが、5キロまではだいたいキロ7分ペースとかなり遅いペースで走ります。

ただ、第一関門となる横浜公園入口に着いたのが閉門時間の10分前だったので少し焦りました。このままでは、どこかで関門に引っかかってしまうので、少しペースを上げます。身体も温まってきたので、キロ6分から6分半のペースを保つようにしました。

練習していなかったとはいえ、10キロの距離は普段走っている距離です。ここらへんは周囲を見渡しながらニコニコと楽しく走っていました。

10キロ~20キロ

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楽しかったみなとみらい地区を抜け、本牧を通過して折り返し地点の根岸・磯子方面へ。首都高速の高架下の道路を走っていく延々と走るコースです。ここではまだ、ところどこ応援してくれる人たちも居たのですが、それでもみなとみらい地区よりも、声援が格段に減ってきます。

私の方はというと、普段の練習でも15キロ程度は走ることもあったのですが、それより長い距離は1度しか走っていません。そのため、15キロ付近から早々に足が重くなってきました。

それでも、工事中の箇所もあり、道幅が狭くなっている場所もあったのですが、10キロを過ぎたあたりから、周囲のペースも落ち着き、集団もバラけてきたので意外と自分のペースで走りやすくなってはいました。周囲では、この辺から歩きだす人や、立ち止まってストレッチをする人たちも出始めます。

私は、「何とか給水所までは!」という気持ちで走っていたのですが、15キロから20キロまでの距離は、なかなか辛かったのを覚えています。

それまでみなとみらい地区では、あっちこっち観光名所を回るコースのため、走っていても飽きないのですが、10キロ以降は、ほぼ高架下を延々と真っ直ぐ走るコースだったため、結構苦痛でした。

20キロ~30キロ

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辛かった高架下の長い直線を抜けると、横浜市中央卸市場南部市場で折り返し。気持ち的にはようやく半分といったところです。

そして、ここからがこのコースでの最大の難関を迎えます。みなとみらい地区と並ぶこの大会の醍醐味と言える首都高速へ駆け上がります。

普段車でしか通過しない料金所のゲートを自分の足で通過するなんて、なかなかない経験ですよね。初めて足を踏み入れる高速道路を一歩一歩走り出します。

さて、首都高速が最大の難関という理由が二つあります。一つは、首都高速へ上がるための急な坂があります。これが20キロ走ってきた足には非常にこたえます。ここまで走り続けてきたランナーでも、ここで一気に歩き出す人が増えました。

そしてもう一つが、高速道路での緩やかな高低差。横浜マラソンは、コースのほとんどで高低差がないのが特徴なのですが、この高速道路では、なだらかな上りとなだらかな下りが交互に続きます。そして、今までは沿道に声援が少なからずあったのですが、高速道路では一般の方々の応援が一切なくなってしまいます。

これが本当に辛かった。それまで、給水所以外では、なんとか歩かずに走り続けてこれたのですが、ここでついに足が止まります。無理して走ることもできたのですが、今までの経験上、普通に走ったとしても30キロ以降の道のりで必ず足が止まることが想定されます。

むしろ、ここで無理をしてしまい、後半に歩くのもきつくなって、ゴールにたどり着けなくなってしまっては元も子もなくなると思い、上りは歩き、下りは走るという作戦に切り替えました。

結果としてこの作戦が功を奏し、25キロを過ぎても、まだまだ走れていました。おかげで、27キロ通過時点でスタートから3時間半。残り15キロを1時間半で走れば5時間切りも見えてきていました。

この時の私の頭の中では、スタート時間の15分後にスタート地点を通過しているので、もしかしたら本当に5時間切り出来ちゃうのでは?という甘い考えがありました。

しかし、マラソンは30キロからという言葉がある通り、本当に試練はここから始まるのでした。

30キロ~40キロ

35km

30キロ地点を超えて、首都高速から一般道へ下ります。ここから残り10数キロ。

最大の関門と思っていた首都高速を何とかクリアして、さあゴールへ!と下り坂を利用して高速道路から一気に駆け下ります。しかし、私の思惑とは別に、コースはゴールのあるみなとみらい方面ではなく、本牧埠頭の奥の方まで連れて行かれました。

それまで高速道路では、上りは歩き、下りで走るというメリハリをつけて走っていたので、先を見ながら「あそこまでは走ろう」「あそこから走り出そう」という目標を作りながら走っていました。しかし、一般道に出てからは、ずっと平らな直線のため、一息つくためには給水所まで進まなければなりません。

そこで力を与えてくれたのが高速道路では無かった沿道からの応援です。どこの地点でもそうだったのですが、私は辛くなると、わざと沿道付近を走るようにしていました。

沿道の人からの声援を受け、「頑張れ!頑張れ!」とハイタッチをしてくれる人から本当にパワーをもらいました。どんなに辛くて苦しくても、沿道の人とハイタッチをしながら走ると、不思議と走れるんですよね。

辛い辛い30キロからの道を沿道からパワーを貰い、なんとか走り続けます。しかし、いつまでたってもみなとみらいに向かえないコースの先を見て、33キロ付近の給水所から、だんだん心が折れ欠けます。

そんな中、私はベイスターズのユニフォームを着て走っていたのですが、同じくベイスターズのユニフォームを着て走っている人達が、抜き去るときに「頑張ろう!」と声をかけてくれます。

その声援を受け何とか走っている足を止めず、先へ進みます。沿道からは、「頑張れ!ベイスターズ頑張れ!」と私に向かって声をかけてくれる人もいます。

「頑張れ!頑張れベイスターズ!ここで頑張れなきゃ今年もBクラスだぞ!!」という熱い声援も受けました。声援を受けながら、「分かってる。俺、頑張るよ!」と前へ進もうとします。

しかし、それでも、数メートル走ったところで足が止まり、ついに走れなくなってしまいました。

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ゴールまでは約10キロ。なんとか歩けたとしても、約2時間はかかります。おそらくこのまま歩いてしまっては、制限時間をクリアすることができず、どこかの関所で足止めされてリタイアとなってしまいます。

もうダメかと諦めかけた時、沿道の少女から貰ったチョコレートを思い出しました。

このチョコレートは、17~18キロ付近の沿道で、お母さんと一緒に「頑張れ!頑張れ!」とランナーたちに声援を送っていた少女がくれたものでした。少女から貰ったチョコレートを口に入れると、疲れた体にチョコレートの甘さが染みわたります。

「そうだ、あんな小さな女の子に応援してもらっているんだから頑張らなきゃ!」もう走り出せないと思っていた身体は、最後の力を振り絞り、もう一度走ります。

そして、35キロ地点を通過し、「あと7キロ!」。37キロ地点を通過して「あと5キロ!」と、目指す目標をもう一度短く設定し、ゴールへ向かいます。気が付くと目の前には40キロの看板が見えます。

辛かった道のりは、小さな女の子がくれた一粒のチョコレートのおかげでもう一度走り出すことができました。

40キロ~ゴールへ

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みなとみらい地区に戻ってきたところで、沿道にはたくさんの人たちが見えます。最後の力を振り絞って走っていましたが、この時はずっと沿道沿いを走って、ずっとハイタッチをしながら走りました。

「ベイスターズ頑張れ~!」「ベイスターズもうすぐゴールだぞ~!!」という声援を受けながら、「ありがとうございます!!」とお礼を言いながらハイタッチをしながら走り続けます。辛い辛い40キロまでの道のりが嘘のように、この頃はずっと笑顔で走っていました。

どんなに辛くても、沿道にはたくさんの人たちが応援していて、少しでも辛そうにしていると、「どうしたベイスターズ!頑張れ!!」という声をかけられてしまいますからね。最後は少しも歩きたいと思いもせず、最後の給水所からの約2キロは、自分でもびっくりするペースで走り続けることができました。

そして、山下公園を抜け、赤レンガを通り、コスモワールドを抜けるとパシフィコ横浜が見えました。目の前には、広島カープの前田健太投手のユニフォームを着ているランナーが見えたので、「カープには負けん!!」と声を出しながら最後の下り坂を駆け抜けます。

そして、パシフィコ横浜を右に曲がり、ついに、ついにゴールしました!!

 

まとめ

約2年半ぶりのフルマラソンは、大した練習もせずに出場してしまいましたが、何とかリタイヤせずにゴールすることができました。タイムはこれまで参加したフルマラソンに比べて散々な記録でしたが、それでも完走できたことに自分でもびっくりしています。

そんな結果だったので、横浜マラソンの攻略法なんて偉そうなことは言えませんが、一つ言えることは、ベイスターズのユニフォームを着て走って正解だったなということです。

走っている人達は、様々な格好で走っています。横浜マラソンの参加賞のTシャツを着た人や、いつも練習の時に来ているであろうという練習着などなど。その中で、沿道から一番声援を受けやすいのが、特徴的な服装で走っている人達でした。

もちろん、コスプレして走っている人たちが圧倒的に声援を受けています。しかしながら、コスプレまでいかなくても、ベイスターズやジャイアンツといった野球のユニフォームを着た人や、マリノスやサッカー日本代表のユニフォームを着た人たちも、多くの声援を受けていました。

応援する人にとっては、走っているランナー全ての人を応援してくれていますが、ランナーにとっては、「頑張れ~!」という声援よりも、「ベイスターズ頑張れ~!」とか「マリノス頑張れ~!」だと、自分に声援をくれたんだと、より声援を実感することができます。

見ず知らずの人が、自分に向かって「頑張れ~!」とかハイタッチを求めて、わざわざ手を出してくれるんですよ。これほど心に響く応援はありませんでした。沿道に、応援しに来てくれる知り合いがいなかったとしても、辛いときに大きな力となってくれますよ。

というわけで、何とか完走できた横浜マラソンでしたが、きっとこれがフルマラソン最後のレースのなるでしょうね。ただ、奇跡的に東京マラソンに当選したらもう一度走るかもしれませんが…

だいぶ長くなりましたが、おつきあいありがとうございました。

それではまた、see you!

関連記事:【感想】横浜マラソン2015を走り終わって… ~後日談ほか~ 

 

 

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