衆議院が解散し、2日に選挙が公示されました。12日間の選挙戦を経て、投票日を迎えます。
しかし、私たちの暮らしを左右する大事なことにもかかわらず、相変わらず投票率は低いまま。
どうして選挙に行かないのでしょうか?
若い世代が投票しないから政治が変わらない
日本人は、圧倒的に保守的な人が多く、大きく変わることを恐れている人が多いという特徴があります。(政治的な保守派が多いという意味ではありません)
この傾向は、年配の人であればあるほど、顕著に現れ、今の生活に満足していないにもかかわらず、変化を嫌います。
そして、投票に行くのは、圧倒的にこの年配の方々ばかりです。
関連リンク:国政選挙の年代別投票率の推移について|総務省HP
すると、政治家たちは選挙活動で、「社会福祉を充実させて、安心して暮らせる社会にします!」という政策を立てて演説をします。
投票に行く世代の、喜ぶ政策を打ち出すのは、当たり前のことですよね。ビジネスにおいても、ターゲットを明確にして、そこにアクションを起こすのが鉄則なのですから、当然の施策だと思います。
であれば、今まで選挙に行かなかった20代〜30代の人たちが、一斉に選挙に行って、今の政治家たちに、片っ端からNOと突きつけてやればいいんですよ。
投票に行く人の年齢層が変われば、当然政治も変わります。若い人たち向けの政治が始まるはずです。
本来、自分たちの国の政治は、自分たちで作れるチャンスがあるのが民主主義なのです。
選挙に行かないのは政治家たちの思うツボ
私の周りにも、選挙に行ったことがない人はたくさんいます。なぜ行かないの?と聞くと、自分の一票ごときでは何も変わらないからと答えます。
おそらく、選挙に行かない人のほとんどの人が同じように考えていることでしょう。その考えこそ、今の政治家たちの思うツボなのです。
考えてみてください。今の世の中、これだけインターネットが普及し、携帯電話もスマートフォンの普及が進みました。
誰もが簡単にネットにアクセスできる環境にあるにもかかわらず、ネットで簡単に投票できるようにしないのは何故でしょうか。
それは、投票率が上がってしまうと、自分たちには都合が悪いからです。
もちろん、セキュリティなど様々な問題ももちろんあります。しかし、本当にセキュリティだけの問題であれば、銀行だってネットバンクなんてしませんよね。(まあ、最近ではネットバンクもいろいろな犯罪に狙われていますが…)
わざわざ投票所に投票券を持って選挙に行かなくても、PCやスマホで簡単に投票できれば、いくら政治に興味がない人たちでも、投票すると思いますよ。
しかし、今まで投票に行かない人たちって、政治に興味がないか、政治に失望している人たちです。つまり、今の政治家たちには票を入れない人たちなんですよね。
わざわざ自分たちに投票する可能性が少ない人たちを投票させるなんて、自分たちの首を絞めることになります。だから投票率を上げる施策を一切しないんです。
つまり、政治家たちは投票に行かない人たちを恐れているんです。そのまま投票に行かないでいて欲しいんです。
いいですか?一票では何も変わらないと思っているかもしれませんが、その考えを持つ人たちが全員で動けば、国も政治も動くんです。
投票する人も政党もないのなら白紙投票を!
もう一つ、投票に行かない理由として、投票したい人や政党がないということがあります。
そもそも、政治は何度か動きました。自民党政権に愛想を尽かし、新党ブームに乗って細川総理が誕生したのが1度目。そして、同じように政治不信から民主党政権が誕生したのが2度目。
しかし、どちらの政権も国民の期待に応えることができず、選択肢を失った国民は、また自民党政権に戻っていきました。なぜなら、それ以外の選択肢がなかったからです。
投票したい人や政党がないのであれば、わざわざ時間を作って選挙に行くのもバカらしいですよね。私の周りで、わざわざ不在者投票をしたことがあるという人を、聞いたことがありません。
しかし、それでも選挙に行くべきなんです。選挙とは、国に意思表示をできる数少ないチャンスです。
投票する相手がいないのであれば、白紙で投票するという方法があります。今の政治家たちに白票でNOと言ってやるのです。
投票率が80~90%を超えて、そのうちの50%が白票だったら、さすがにマスコミも騒ぎ出しますよ。政治家たちも、マズいと気づくはずです。
なぜなら、白票を投票した人たちが選びたくなる政治家が現れてしまったら、今までの政治がくつがえりますからね。投票に行かないということは、そういったチャンスすらも捨てているということに気がつくべきです。
まとめ
前回の都知事選で家入一真氏が立候補し、ネットを中心に選挙活動をしていたのを見ていて、もしかしたら… という期待がありました。
しかし、テレビなどではほとんど取り上げられることなく、結果は期待した成果にはほど遠いものでした。ネットで知っている人も多いかもしれませんが、それでも一般的な知名度は少なかったのかもしれません。
それでも、彼が動いた一歩は、今まで選挙に興味がなかった世代を動かすキッカケになったことは確かだと思います。
ならば、次に動くのは、あなたの番です。
衆議院議員選挙、投票日は12月14日です。皆さんぜひ投票に行きましょう!
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