パワハラにならない叱り方は「かりてきたねこ」で!誤解を与えない指導の仕方

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職場のパワーハラスメント(パワハラ)が近年社会問題となっています。

厚生労働省のデータによると、ここ10年で約7倍近い数字に増加しているそうです。

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これってパワハラ?なくそう、職場のパワーハラスメント
~政府広報オンライン~

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上司といえども人間ですので、時には私情をからめて厳しい叱責をしてしまったり、行き過ぎた指導により部下や後輩に苦痛を与えてしまうケースがあります。

しかし、パワハラという言葉が浸透し、それまでは各職場で黙認されてきたようなことも今の時代では許されることではありません。

指導する方としてはそのつもりがなかったとしても、パワハラと判断されるケースが多々あります。

ただ、パワハラという言葉が浸透しすぎてしまったおかげで、ちょっとしたことに対しても部下が過敏に反応し、勝手にパワハラだと勘違いをするケースも増えてきています。

指導するのにも言葉を選んだり、かなり気を使わなければならなくなっています。

 

パワハラにならない叱り方は「かりてきたねこ」

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とは言っても、部下を指導するにあたり、甘やかしてばかりでは成長はありません。だからと言って厳しくするとパワハラと言われてしまいます。

そうならないように、部下に対してパワハラにならない叱り方として「かりてきたねこ」という言葉があるそうです。

か  感情的にならない
り  理由を話す
て  手短に
き  キャラクターに触れない
た  他人と比較しない
ね  根にもたない
こ  個別に叱る

日経産業新聞 『心が折れない職場づくり』

感情的にならない

まずは「感情的にならない」こと。私には現在0歳の子供がいますが、子供への接し方も同じです。「怒る」のではなく「叱る」。

「怒る」というのは感情が入っています。怒りに任せて余計なことを言ってしまったり、自分の感情をただぶつけているだけです。

自分の思うとおりにならないストレスを発散したり、相手を思うようにコントロールすることを目的としているので、上手くいかないことを相手に責任転嫁させます。

逆に、「叱る」というのは感情をぶつけるのではなく、何がダメでどうすれば良いのかという問題の解決の仕方を教える行為です。

相手のためを思って指導するので、伝わらない場合はどうやったら伝わるのか?ということを考えます。よって、感情的になることはありません。

「怒る」のは自分のため、「叱る」のは相手のためという違いがあるのです。

理由を手短に話す

部下とのコミュニケーションが取れていない場合、なぜ叱られているのかというのが伝わっていないことがあります。

自分としては気付いていて当然と思うことでも、未熟な部下にとっては知らない、気付かないといったことが多々あります。

理由がわからなければ、叱られているのは「自分のことが嫌いだからだ」といった誤解を与えてしまうこともあります。

相手がなぜ叱られているのかということ理解しやすいように、理由を手短に話すことが大事です。

キャラクターに触れず他人と比較しない

感情的になるあまり、やってしまいがちなのは相手の性格や人格を否定することです。また、仕事ができる社員を引き合いに出して比較してしまうこともあります。

こういった行為は、叱っているのではなく怒っている状況です。部下を指導する上では最低の行為であると認識しなければなりません。

そうならないためにも普段からコミュニケーションを取り、部下のキャラクターや性格を把握する必要があります。

相手に合わせて言葉を選ぶなど叱り方を考えることが大切です。

根に持たない

何度も同じことを叱ったり、相手が自分の思うとおりにならないと思うと、相手の人格を否定し、嫌いになり、挙句根に持つこともあります。

これらはすべて感情的になることが原因です。

指導して改善されたにもかかわらず、いつまでも終わったことにせずに根に持つと、部下との関係は悪くなる一方です。

叱るというのは問題を解決するために行うのですから、問題が解決されたにもかかわらず別の機会で話を持ち出されると、部下も感情的になってしまいます。

ただでさえ叱られているときには嫌な思いをしているのですから、追い打ちをかけないような配慮が必要なのです。

個別に叱る

わざわざ公衆の面前で叱られるという行為は、部下にとっては恥ずかしい行為であり、プライドが傷つけられる行為であるということを理解しなければなりません。

叱られているところを同僚や取引先に見られて恥ずかしい。失敗したことをわざわざ周りに周知させるなんてプライドが傷つけられたと部下が感じてしまえば、どんなに相手のためを思って指導しようとしても部下にその気持ちは届きません。

相手の心にキチンと伝わるように、叱る状況や環境も選ぶ必要があるのです。

 

まとめ

人が人を指導するというのは難しい行為です。人それぞれ受け取り方が違うので、今まで大丈夫だったからとか、自分はそうやって育ててもらったから、というような認識を変える必要があります。

今の若い奴らは…と嘆くのも分からないではありませんが、時代の変化についていけるのも仕事ができる人間の特徴です。

パワハラと受け取られやすい人の特徴としては、自信過剰で余裕がない人というところがあるそうです。

相手の気持ちを理解し、気持ちに余裕を持って部下と接し、上手に指導していくようにしましょう。

 

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