20代にやったほうがいいことを本やネットで探すと、たいてい出てくるのが、「20代のうちにたくさん失敗したほうがいい」ということ。
「やったほうがいいよ!」と言われて、わざわざ自分から失敗する人がいるとは思えません。では、この言葉の本質とは何なのでしょうか?
若いということはやり直す時間があるということ
失敗しろというのは、成功できることをわざと失敗しろという意味ではありません。また、最初から失敗がわかっていることをあえて失敗するという意味でもありません。
「失敗を恐れる必要はない」ということを言っているのです。
20代で失敗したとしても、失敗から学び、それを成功へと結びつける時間もあります。気力も体力もあるのでいくらでもやり直しがきくというのがその理由です。
失敗する可能性が高いことにチャレンジできるのは20代まで
あえて失敗する必要はありませんが、失敗する可能性が高いことにチャレンジできるのも20代の特権といえます。
発明家のトーマス・エジソンは「失敗ではない、上手くいかないことが確認できた成功である。」と言っていました。
経験のないことをやって上手くいかないことを経験できたということは、それだけでもかなりの財産となるでしょう。
逆に失敗を恐れてチャレンジしなければ、いつまでたっても経験を得ることができず、立ち止まったままとなってしまうのです。
「若いうちは無駄が栄養」
~元プロ野球選手 野茂英雄~
無駄なことも、失敗したことも、すべてが自分の血となり骨となります。その経験こそが自分の成長に繋げることができるのです。
若いということは失うものが少ないということ
年齢を重ねるにつれて、あなたは様々なモノを背負うことになります。
家族、住宅ローン、仕事上の役職、少しづつ増える収入、両親の介護など…年齢を重ねるということはそれだけ失うものも多くなるということです。
失うものが多くなれば、チャレンジする際のリスクも大きくなり、簡単にはチャレンジすることが出来なくなってしまいます。
その点、20代というのは人生の中で失うものがまだまだ少ない期間でもあります。失うものが少ないということは、リスクも少なくチャレンジできる状況が揃っているということです。
勝つことばかり知りて、負くることを知らねば、害その身に至る。
~戦国武将 徳川家康~
成功しか知らなければ、いざ失敗した時に立ち直り方を知りません。また、失敗を認めることができず、立ち直るどころかいつまでたっても引きずってしまうこともあります。
年を取ってから失敗してはやり直す時間も気力もなくなってしまいます。つまり、年をとればとるほど失うものも多くなるので、簡単には失敗できなくなってしまうのです。
だからといって失敗すればいいわけではない
失敗した方がいいというのは、あくまでも「失敗からいろいろなことを学びなさい」ということを言っています。
「若いから失敗しても大丈夫」と開き直れと言っているわけではありません。
後の成功者は、若いうちに失敗から多くのことを学んできました。逆に成功できない人は、失敗から何も学ばなかったので同じ失敗を何度も繰り返します。
失敗から学ぶことができなければ、何の意味もないのです。
成功があるから失敗からも学べる
失敗をした方がいいとは言っても、失敗ばかりではヤル気もだんだん無くなってしまいます。
成功する味を知っているからこそ、失敗から立ち直ることができるのです。常に失敗をしていては、「自分にはできない」と諦めてしまうのです。
そうならないように、小さな成功を積み重ねて自分にもできる!というモチベーションを作ることが大事です。
成功があるから失敗からも学べるのです。決してむやみに失敗していいものではありませんよ。
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