転職活動をする際にポイントとなるのが転職の理由ではなく、どんな会社に働き、どんな業務をしたいかということ。
給与や休日の日数など働く環境ももちろん大事ですが、それは後からついてくると思わなければ失敗します。
やりたい業務が明確でなければ、あれもしたい、これもしたいとなり、また転職後に失敗したと思ってしまうからです。
何を仕事にしたいのかを具体的に想像する
やりたい仕事が明確でなければ、新卒で就職活動したときと同じ結果となってしまいます。
学生は社会に出たら、どんな仕事があるのかということがわからないまま就職活動するので、イメージがつきにくいのはしょうがないところがあります。しかし、すでに社会人経験があるにもかかわらずそのイメージがわかないのであれば、それはあなたに問題があります。
転職活動をする前に、もう一度「あなたにとって仕事とは何か?」ということを考えたほうがいいでしょう。
新卒よりも希望の会社に入りやすい
転職で一番のメリットといえば、新卒では入ることができないような会社にも入りやすいということです。
新卒では同時期に大量の学生の採用試験を行うため、就職希望者ひとりひとりをじっくり吟味することができません。そのため、どうしても学歴で切り捨てられてしまうことがあります。
しかし、転職活動では、入社希望者ひとりひとりの経歴などをじっくりと吟味してもらうことができます。そこでは、学歴よりもむしろ前職で何を経験してきたかということが重視されます。
私は地方の六流大学の出身ですが、前職での仕事の実績を評価されて一部上場しているグローバル企業に転職することができました。
また、私の友人は大学中退ですが、大手広告代理店に契約社員として採用され、そこで実績を残して正社員登用され、その後独立して自分の会社を起業しています。
転職活動では、学歴が理由で諦めなければならなかった仕事や会社に入るチャンスがある代わりに、あなたが今までしてきた仕事を吟味されます。そのため、自分はどんな仕事ができる能力があるのかということを磨いておく必要があるのです。
もし、今の仕事に不満があり転職を考えているのであれば、希望の転職先で働くために、まずは今の職場で実績を残すことを考えた方がいいでしょう。
求める条件の優先順位と最低レベルを明確にする
あなたが転職先に求めるものが何かということを一度洗い直す必要があります。仕事内容なのか、会社の規模なのか、休みや給与なのか、それとも福利厚生なのかなど。
新卒での就職活動では、内定を得るために段々と妥協しなければならなかった条件も、転職活動では再度求めることができます。転職しようと思うのは、この新卒時での妥協がきっかけとなっていることが多いです。
であれば、転職活動でもまた妥協してしまえば、同じことの繰り返しになります。
ただし、全ての希望が叶う転職先はありません。何度も転職を繰り返さないためにも、求めるものの優先順位と最低レベルは明確にしておくことが大切です。
今の会社の人間関係が嫌で転職しても、転職先の人間関係がいいとは限らない
もし、あなたが転職しようと考えた理由が人間関係であるならば、転職は考え直したほうがいいでしょう。
何故なら、転職先で人間関係がいい職場であるとは限らないからです。
どんなに仕事や会社を選べたとしても、そこで働く上司や同僚は選べません。その人たちと上手くやれるかどうかはあなたにかかっているのです。
今の職場の人間関係が原因なのであれば、転職を考えるのではなく、どうすればその人間関係が良くなるのかということを考えましょう。
転職ではなく部署を移動させてもらうなども選択肢のひとつです。
精神的に追い詰められて、うつ病になるくらいなら我慢する必要もありませんが、そうでなければ転職しても同じことの繰り返しになるでしょう。
現職とはまったく違う業界や業種に転職するのであれば、若いうちじゃないと厳しい
あまりにも入社してから短い期間で転職してしまうと、転職する際にマイナスになってしまうことがあります。しかし、かといってギリギリまで我慢してしまったがために転職する際の年齢がネックになり、未経験の業界や業種に転職する機会を失ってしまうことがあります。
例えば、20代後半から30代の年齢の人をキャリア採用でとる際に企業側が求めるのは即戦力ということと、若手社員を引っ張るリーダー候補であるということだからです。
そういった年齢の未経験者に一から仕事を教えるのであれば、もっと若い人を採用したいと考えるのが企業側です。もしも、未経験の業界、業種に転職を考えるのであれば25歳ぐらいまでに行動しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。転職とは現職から逃げるためにするものではありません。転職はキャリアアップが目的ではないと上手くいかないからです。
終身雇用が崩壊した現代では、誰しもが転職を経験する可能性を秘めています。自分のキャリアプランを描き、キャリアアップするためにはどのタイミングで転職を考えたほうがいいのかということを見直してみましょう。
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