あなたが非常に頭も良く知識が豊富な人だとしても、それを上手く伝えることができるかというのは全く別の話です。
小難しい話で偉そうに知識をひけらかしても、教える相手にそれが伝わらなければ全く意味がありません。
相手の興味が自分と同じレベルとは限らない
例えば、子供に説明してもなかなか伝わらないのは、教え方が子供の目線で説明されていないからです。
そういう場合は、子供のレベルに合わせてなんとか伝えようとしますよね。
相手が大人でも同じです。相手の興味が自分と同じレベルであるという前提で話すから伝わらないのです。
野球に興味がない嫁が野球に興味をもった
私はプロ野球が好きで、このブログでも何度か書いているように、横浜DeNAベイスターズのファンなのですが、うちの嫁はいっさい興味がありません。
なんとかベイスターズファンにしようと、ベイスターズの魅力を一生懸命説明したり教えているのですが、全然興味をもってもらえません。野球に興味がない人に教えてもわかるわけないかと、それ以来あまり話題に出すこともなくなりました。
そんな嫁が、深夜にやっているアメトーークで「広島カープ芸人」やっているのを見て、ゲラゲラ笑ってるんですよ。まったく興味がなかったにも関わらず、「面白そう!観に行きたい」と言うのです。
その後、たまたま広島戦のチケットをもらったので観に行ったんですが、ちゃんと広島の選手の名前を知ってて驚きました。
大事なのは話の「ツカミ」
私が嫁にベイスターズの魅力を教えたときには興味をもってもらえなかったのに何故?と考えてみました。
もちろん、トークのプロである芸人さんの説明と、私の話では内容に天と地ほど差があるのは当然です。それを差し引いても何が違うかと考えると、話のツカミでグイっと興味をひかせていたのです。
私が説明する場合、自分が面白いと思う野球ファンなら誰しもが食いつくネタを話すので、野球ファンではない嫁にはその面白さがなかなか伝わりませんでした。
しかし、アメトーークに出てくる芸人さんたちは、野球ファンが食いつく話をする前に、ツカミとして誰もが興味を持つような分かりやすいエピソードから話を進めていたのです。
例えば、いきなり「ホームランをフェンスによじ登って捕ったすごい選手が二人もいる!」なんて話をしても野球を知らない人にとってはポカーンですよね。
しかし、最初は「広島カープの応援スタイルが楽しい!」とか「広島には若いイケメン選手がいっぱい!」なんて話をして興味をもたせていたのです。
そういったツカミで、この話は面白そうと思わせたらこっちのもの。あとは段階をふんで、徐々に「ホームランを捕ったスゴい選手が二人もいる!」「しかも調子に乗って銅像まで作っちゃった」という話をして、「すごーい!!観たい!!」となるのです。
興味を持つためには脳が理解をする準備が必要
自分の知ってる知識をただ並べても相手が興味を持てなければ理解してもらえません。それは、相手の脳が理解をする準備が出来ていないからです。
準備が出来ていないのに知識を詰め込もうとしても、理解出来るわけがありません。では、脳が理解をする準備に必要なのは何か?それが話のツカミなのです。
相手に自分の話を伝えるためには
常日頃から自分の話を聞いてもらえる状況にするためには、相手に自分の話を聞いてもらう準備が必要です。
今までなかなか話を伝えることができていないのであれば、まずは相手に自分の話に対して興味を持ってもらえるように伝える手段を変えてみましょう。
相手にわかりやすいように簡単な話から始めたり、わかりやすく例え話をしてみると興味を持って聞いてくれるようになりますよ。
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