社会人なら誰もが知っていて当然の「報告」「連絡」「相談」の「報・連・相」。
これができなければ、いつまでたっても一人前として認めてもらえません。
社会に出たての新人が一番最初に戸惑い、つまずくのもこの「報・連・相」だったりします。
「報・連・相」が必要なわけ
「報告」は上下間、「連絡」は横の繋がり、「相談」は集団、それぞれにおけるコミュニケーションを指し、情報を共有化して仕事を円滑に進めるための手段です。
それぞれの持つ情報を共有化すると、仕事の進捗が今現在どのような状況にあるのかが見える化されて安心することができます。
つまり「報・連・相」は上司や仲間が一緒に仕事をする上で、「安心」するために行うことなのです。
海外では「報・連・相」がない!?
この「報・連・相」という文化は日本独自のもののようです。海外では「仕事を任されたということは、その仕事に対する権限を任されたということ」との認識があります。なので、結果を求められる変わりにプロセスは個人に任せる傾向にあります。
そのかわり、結果が出ない場合の責任は仕事を任された人にあるわけですから容赦なくクビを切られることもあります。
日本の場合、個人に責任を負わせてクビを切るなんて簡単にできませんので、組織として機能するために「報・連・相」が必要とされているのです。
「報・連・相」は上司もすべき
ダメな上司や先輩が誤解をしているのが「報・連・相」は部下が上司に、後輩が先輩にという下が上にするものであると思っていることです。
「報・連・相」を何のために行うのかを考えると、この誤解を解くことができます。
「報・連・相」は一緒に仕事をする人が安心するために行うのです。であれば、上司が部下に、先輩が後輩に「報・連・相」をするのはある意味当然だと言えるのです。
上司や先輩は何を「報・連・相」すればよいのか!?
上司や先輩など、上の人間が下の人間に対して「報・連・相」などすることがない!と思っている人も多いかと思います。
では本当にないのか?というとそんなことはありません。
部下や後輩など下の人間が頑張っている姿を「頑張ってるね!」とちゃんと見ていることを「報告」してあげればいいのです。
「あなたが実力を発揮できる環境を作ってあげたいんだけどどうすればいい?」と相談にのってあげればいいのです。
「そんなに甘やかす必要はない!自分が若いときは…」という声が聞こえてきそうですが、少し考えてみてください。あなたが若い頃にそんなことを言ってくれる上司や先輩がいたら良かったなぁーとは思いませんか?
であれば、あなたがそんな上司や先輩になればいいのです。
まとめ
「報・連・相」は下の人間が上の人間にだけ行うものだという誤解が世の中にはあります。しかし、その誤解を取っ払って、上司や先輩自ら率先して「報・連・相」をすると、それに習って部下や後輩も「報・連・相」が習慣となって出来るようになります。
「報・連・相」がないと嘆くよりも、自ら進んでお手本を示してあげて見てください。
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