新しいことを始めるのはなかなか難しいものです。何か新しいことを始めるにはお金も必要ですし、もちろん経験も必要となります。しかしながら、新しいことを始めるのに必要なのは、実はお金や経験ではなく、決断を下すための勇気なのです。
決断を下す際に、この勇気や覚悟がなければ、お金や経験があってもなにもできません。
勇気を持って決断すると、あなたの物語をはじめることができる
童話「桃太郎」でも、おばあちゃんの決断力がなければ物語ははじまらなかった
元livedoor CEOの堀江貴文氏は著書で、この勇気や決断力のことをノリの良さという言葉を使って表しています。
例えば、桃太郎という話のなかで、川で洗濯していたお婆さんが流れてきた桃をどうしよう?と悩んで取らなければ物語ははじまりません。
なんだかわからないけど桃が流れてきたし、とりあえず取るか。というノリの良さが桃太郎という物語をスタートさせたのだと言っていました。
責任を負う決断は、簡単ではない
なにかを決断するときというのは、本当に勇気がいります。私も起業して何度も決断しなければならない場面に遭遇しましたが、これが本当に勇気がいりました。
自分に責任がない場面では『こうすればいいんだ!』『ああすればいいよ!』と言うことができましたが、これがいかに無責任な発言だったかというのが痛感させられました。いざ自分が責任をもって決断しなければならない立場になると、そんなに簡単に決断できないのです。
また、ようやく決断したことも、本当にそれが正しかったのか、間違ってはいなかったのかと、怖くてガタガタ震えることが何度もありました。
必要な勇気の量は状況によって変わってくる
勇気の量は決断の先のリスクの大きさによって決まる
ただ、この決断するという行為も、お金や経験があったり、絶対に間違いないという自信があれば、勇気の量も少なくてすみます。
例えば、個人でも財布に1万円が入ってる時に、100円を使うのには勇気はいりませんが、1万円すべてを使うのには勇気がいりますよね?ましてや、すぐにまた1万円が手元に入ってくるなら別ですが、収入の見込みがないときに全額使うというのは、かなりの勇気が必要です。
要するに、自分にとってだったり、会社にとってのリスクが大きいか小さいかで、必要な勇気の量は決まってくるのです。
開き直りが勇気の代りとなることも
一方で、失敗してもなんとかなる!という開き直りによる決断という方法があります。この開き直りというのは一見なんの根拠にもならなそうですが、決断する上ではかなり有効な手段となります。
例えば、かりに仮に失敗しても、失敗したという経験を得ることができます。そうして開き直りで得た経験が、後に決断する時に、必要な勇気を少なくしてくれるのです。
ビビって経験しなければ、経験は増えないままです。成功するのかしないのか、何をしたら失敗してしまうのか、という経験値がないと毎回毎回大きな勇気が必要となってしまいます。
そうして、結局また勇気がなくて決断しないという負のスパイラルが、できあがってしまうのです。
まとめ
いきなり大きな決断は誰でもなかなかできないものです。でも、毎日のなかで勇気をもって小さな決断を繰り返せば、いずれその経験が大きな勇気となって成功へと導いてくれることでしょう。
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