無駄なことをしないというのは確かに論理的であり、目的へ向かう最短距離だったりします。有名なトヨタ生産方式では、製造現場の無駄をなくす「改善」を常に求められており、「無駄」=「悪」という考えが定着しています。
しかし、世の中では何が誰の役に立つかわかりません。なぜなら、人生はマニュアル化された製造現場ではないからです。
世の中に無駄なことなんてない
世の中に無駄なことなんてありません。他人が無駄だと思うことでも、当人にとっては趣味だったりストレス解消だったりします。
それなのに、世間一般的な価値観だけで意味があるものとか、無駄なものと判断するのは間違っていることだと思いませんか?
何が役に立つかなんてことは本人にしかわからないことがたくさんあるのです。
結果が決まっていることでは新しいことは生まれない
一般的に無駄ではないこととはなんでしょう。目的に向かって最短距離に進むために、回り道などせず論理的に行動することが、無駄なことをしないということなのかもしれません。
しかし、それでは新しいことなど何も生み出せないのではないでしょうか。
ゴールが決まっていて効率的に行うことに、新しい気づきはありません。結果が決まっているのですから、何も考えなくなってしまうからです。
そして、結果が決まっているのであれば、新しいことが生まれる余地はありません。一見、無駄と思えることが新しい気づきになったり、新しい発見のきっかけとなるのです。
人生において過去の行動を無駄なことにするのもしないのも自分しだい
私もこれまでの人生の中で、無駄だと思えることをたくさんしてきました。ギャンブルにはまり、多くの借金を抱えた時期もありましたし、稼いだお金を全てキャバクラに費やしていた時期もあります。
それらの時間やお金があれば、得られたことは他にたくさんあったかもしれません。しかし、そういった時間を経験したことによって、今の自分があると思っています。
そして、今ではそれらの経験を話のネタにしたり、時間の使い方を改めて考えるようになりましたし、当然お金についても深く考えるようになりました。これらのことに気づき、教訓にできたことによって、私は一般的には無駄だと思うことを、無駄ではない貴重な経験へと変えられたのだと思います。
まとめ
論理的に考えられる人にとってはこれらのことをナンセンスだと考える人もいるかもしれません。わざわざ回り道をしなくては気づかないなんて、愚かな人間だと思われてしまっているのかもしれません。
しかし、そういう人に人を驚かせるような新たな発想は出てこないでしょう。人を驚かせるような発想にはいつも無駄と思えるようなプロセスがつきものだからです。無駄なことにするのもしないのも、結局はその後の行動しだいなのです。
人生の中で無駄なことをせず、ありきたりな人生を送ることは、無数にある自分の可能性を否定して生きているのかもしれません。そういう人の方が、ある意味人生を無駄にしてしまっているのかもしれませんよ。
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