前回は、サラリーマンが恵まれていることをテーマとしましたが、今回は起業して良かったことについてです。
起業して良かったことといえば、今まで会社員として働いているだけでは気づけなかったたくさんのことに気づけたということです。
起業して他部署の大変さを身に染みて感じた
例えば、私は普段は技術者として働いているので、会社の営業や経理、総務など他部署の苦労なんて知ることがありませんでした。
営業には、「こんな仕事取ってきやがって」と思ったり、「客が言ってるからと何でもかんでも聞いてられない」と文句を言ったりもしていました。
また、経理には「いちいち清算するのに細かくチェックしてないで上手く処理しろよ」と、さもこっちの仕事の方が重要なことをしているんだ!というような気持ちを持っていました。
しかし、自分で起業して、何もないゼロから営業してみたり、毎月の売り上げや領収書の処理を行ってみて、その大変さがどれほどのものかということを経験したのです。
与えられた仕事では自分の立場でしか仕事を見れない
なかなか仕事をとることができず、それでもいろいろ考えてどうやったら仕事をもらえるか、試行錯誤しながら初めて仕事をとれたことを今でもはっきりと覚えています。
それこそ、金額を極限まで下げて完全に赤字の仕事でしたが、それで次の仕事に繋がるのならと請け負った仕事でした。
また、仕事をもらっている立場なので、お金もとれずタダ働きで他の仕事も言われるがままにやらされたりもしていました。それこそ、会社で営業に文句を言っているようなことを自分が営業でやっているのです。
会社員としての私は、与えられた仕事を行っているので、タダ働きをさせられているような状況を理解できません。しかし、起業した会社で得た仕事は、自分で苦労して生み出した仕事なので、文句も言わずありがたく仕事をしているのです。
そのことに気がついたとき、営業の人たちの苦労も知らず言いたいことを言っていた自分がどんなに恥ずかしいことを言っていたのかということに気がつきました。
また、経理の仕事についても同じです。自分で伝票処理をやってみて、いい加減に処理すると大変なことになることに気がつくことができました。
自分で生み出した仕事は成功させるために気配りをする
普段、会社員として働いている私は、与えられる仕事と、自分で生み出す仕事がだいたい半々ぐらいです。
自分で生み出す仕事では、それがうまくいくように他部署に気配りをしながら仕事を進めています。逆に、人から与えられている仕事は、自分の立場だけで意見を言い、周りを全く見えていませんでした。
それが、起業した仕事では、すべてが自分で生み出した仕事なので、すべてにおいて文句も言わずやっています。頂いた仕事に感謝し、仕事をくれた人の期待に応えようとしている結果なのだと思います。
まとめ
起業してもうすぐ一年が経とうとしていますが、まだまだ軌道に乗ったとは言い難い状況です。徐々にではありますが仕事も増えてきていますが、それでも数年でダメになる可能性もまだまだ低くはありません。
しかしながら、もしダメになったとしても、他部署の仕事がこんなにも大変で苦労が多いことを知れたことは私には非常に大きな財産です。
それこそ、普通のサラリーマンが経験できないようなことをしているのですから、今後のサラリーマン人生にとってはプラスだらけだと言っていいでしょう。それだけでも、起業して本当に良かったと思います。
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