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【書評・要約】FACT FULLNES 〜10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣〜

      2020/11/24

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あなたは、自分は世界を正しく見えていると言える自信がありますか?

世の中には、さまざまな情報が溢れています。

誰もがパソコンやスマホを使って、世界中の情報を手に入れることができ、ニュースやSNSで目にする機会が多いのですから、リテラシーの高い人なら、特に自分は正しく世界を見ることができていると思うことでしょう。

しかし、残念ながら、それは大きな勘違いだったりします。

どんなに正しく世界を見ているつもりでも、本能に支配された思い込みによって、大きな勘違いをしているからです。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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「FACT FULLNES 〜10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣〜」

まず、事実に基づいて世界を見れているかどうかを本書の中の冒頭に書かれているクイズを使って確認してみましょう!

質問1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を終了するでしょうか?

A.20%
B.40%
C.60%

質問2.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょうか?

A.約2倍になった
B.あまり変わっていない
C.半分になった

質問3.世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょうか?

A.20%
B.50%
C.80%

さて、あなたはどの答えを選びましたか?

正解は、全てCです。

もし、このクイズに間違えてしまったとしても、そんなに心配する必要はありません。

これらのクイズの日本人の正解率は10%以下。世界で見ても、正解率の平均は15%以下だからです。

どうでしょう、思ったよりも低くないですか?

私も、自分が想像していた以上にクイズの正解率が低かったので、一般人だけを対象にした調査だからじゃないの?と思いましたが、さまざまな国の、さまざまな分野で活躍する高学歴で国際問題にも興味がある人たちに実施した場合でも、大多数がほとんどの質問に間違っていたそうです。

ということは、そもそも大多数の人たちは、世界のことを何も知らないのではなく、同じ勘違いをしてると言えるのではないでしょうか?

 

ドラマチックすぎる世界の見方をさせる「ヒトの10の本能」

あなたは、つぎのような先入観を持っていないだろうか。

「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」

少なくとも西洋諸国においてはそれがメディアでよく聞く話だし、人々に染み付いた考え方なのではないか。私はこれを「ドラマティックすぎる世界の見方」と呼んでいる。精神上良くないし、そもそも正しくない。

著者のハンスさんは、何年もの間、事実に基づく世界の見え方を教え、目の前の事実を誤認する人たちを観察した結果、人々に染みついている「世界を悲観的に見る先入観」があることに気がつきました。

そして、そうした「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうのは、人間がもともと持っている「10の本能」によっておこるものだと説明しています。

分断本能:世界は分断されているという思い込み
ネガティブ本能:世界はどんどん悪くなっているという思い込み
直線本能:世界の人口はひたすら増え続けているという思い込み
恐怖本能:危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
過大視本能:目の前の数字が一番重要だという思い込み
パターン化本能:ひとつの例がすべてに当てはまるという思い込み
宿命本能:すべてはあらかじめ決まっているという思い込み
単純化本能:世界はひとつの切り口で理解できるという思い込み
犯人探し本能:誰かを責めれば物事は解決するという思い込み
焦り本能:今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み

人間の脳は、何百万年にもわたる進化の産物であり、私たちの先祖が、少人数で狩猟や採取をするために必要だった本能が組み込まれています。

差し迫った危険から逃れるために、一瞬で判断を下す本能。

唯一の有効な情報源だった、噂話やドラマチックな物語に耳を傾ける本能。

これらの本能が、「ドラマチックすぎる世界の見方」と世界についての誤解を生んでいるといいます。

 

事実に基づいたファクトフルな世界の見かたをするのがファクトフルネス

事実に基づいて世界を見ると、心が穏やかになる。ドラマチックに世界を見るよりも、ストレスが少ないし、気分も少しは軽くなる。ドラマチックな見方はあまりにも後ろ向きで心が冷えてします。

事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。これからも、世界を良くし続けるためにわたしたちに何ができるかも、そこから見えてくるはずだ。

「ファクトフルネス」とは、先ほど紹介した脳の本能による「ドラマチックすぎる世界の見方」から解放されるための訓練であり習慣です。

習慣というくらいですから、本書を一度読んだら効果があるというようなものではなく、健康的な食生活や運動を生活に取り入れるように、「ファクトフルネス」という習慣を取り入れて訓練を積むことにより、ドラマチックな本能を抑えられるのだそうです。

では、「ファクトフルネス」という習慣を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか。

それは、「謙虚さ」「好奇心」を持つことだとハンスさんは言います。

「謙虚である」ということは、本能を抑えて事実を正しく見ることがどれほど難しいかということに気がつくことであり、「好奇心がある」ということは、新しい情報を積極的に探し、受け入れられるということです。

すると、謙虚であることにより、自分の知識が限られていることを認めることができ、知らないことを「知らない」と言えて、ものごとを自分の尺度で決めつけなくなります。

また、好奇心によって、自分の考えに合わない事実でも受け入れられ、間違いをきっかけに興味を持つことができます。

そうやって、本能に支配された間違った見方をするのではなく、事実に基づいたファクトフルな世界の見方をすることができれば、ハンスさんのいうように、世の中もそれほど悪くないと思えてくるし、世界をよくするために何ができるだろうかということも正しく考えることができるようになるのかもしれません。

 

まとめ

本書のテーマは、「事実やデータに基づいて世界を見よう!」ということなのですが、本書の中で取り扱っている事例が大きすぎて、いまいちピンとこないかもしれませんが、本書の中で紹介されている「人間がもともと持っている10の本能」は、心理学でいう「認知バイアス」と同じもので、主に情報の収集と分析、判断などに影響を与えます。

つまり、これらの本能は、なにも世界の見え方に対することだけではなく、日常での周りに対する見え方についても当てはまるということ。

例えば、一つ目の本能で紹介されている「分断本能」ですが、私たち日本人の中でも、「富裕層」と「貧困層」と分けられ、ニュースなどでも「格差社会!」なんて取り上げられているので、「富裕層」と「貧困層」のような二分した考えが染み付いてしまっていると思います。

しかし、実際には、一般庶民の生活レベルは向上し、かつて家庭に1台だったテレビや車は、一人1台持つことも普通になり、ほとんどの人が携帯電話を持つなど、多くの家庭が「中流家庭」並みの生活をすることができていますよね。

これこそが、本書の中でハンスの言っている「本能に影響を受けた」世の中の見方と同じこと。

このように、本書の中で紹介されているさまざまな本能に対して、身近なことを思い浮かべながら考えてみると、自分がどれだけ世の中を「ドラマチックすぎる見方」をしているのかが理解できるかもしれません。

なお、本書では、今回詳しく紹介しなかった10の本能に対して、世界中のデータを基にした詳細な説明や、それぞれの本能に対するファクトフルネスなこと、本能に影響されないための方法などが書かれていますので、興味を持たれた方は、ぜひ手に取って読んでみてください。

さて、これからもあなたは、本能に影響を受けた世の中の見方をしますか?

それとも、事実とデータに基づいた世の中の見方をしますか?

それではまた、see you!

 

 

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