【書評・要約】ハック思考〜最短最速で世界が変わる方法論〜|世界の見かたが変わる思考術!

書評
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世の中には、様々な何とかハックがあふれています。

ハックするというのは、同じインプットから生じる成果を劇的に高めること。

まあ、簡単に言うと、大きな成果を生み出すための“コツ“とか““知恵“とか“テクニック“といったところでしょうか。

時間やコストをかけなくても、ハックを駆使すれば大きな成果を上げられるなら、誰もが知りたいと思いますし、使いこなしたいと思いますよね。

本書では、それらのハックを生み出す思考や、ハックする方法について紹介しています。

ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論 (NewsPicks Book)

【ピクト動画で10分に要約】ハック思考|世界をハックする方法を教えます!

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「ハック思考 〜最短最速で世界が変わる方法論〜」

まず、本書の結論は、「ハックこそ、これからの時代を生き抜く知恵である!」ということ。

その理由は、誰もが予測不可能な不確実な時代に突入しており、人生100年時代になって労働寿命が延びる中で、誰もが複数の企業や職種を渡り歩いている時代が来ているからだと言います。

結論としては、前代未聞の無理ゲーに突入しようとしているということです。

過去の蓄積などでは、到底太刀打ちできないため、何とかして単位時間当たりの成果を高めないといけない。

その解決策として、世界をハックすることを提案したい。というわけなのだそうです。

冒頭でも説明しましたが、ハックするとは、同じインプットから生じる成果を劇的に高めることであると本書の中では説明されています。

これを式に表すと、時間×お金というインプットから、成果というアウトプットを得るための、転換効率を劇的に高めること、というふうに表すことができます。

しかし、簡単に言いますが、この成果を劇的に高めるということを思いつくのが、難しいわけで、これができないからこそ、誰もが苦労するわけです。

 

どんなに巨大で精巧にできているシステムにもスキマがある

どんなに巨大で精巧にできているように見えるシステムも、システム同士を繋ぎ合わせるためのスキマが必ずある、というものです。

(中略)

そこを巧みにハックすることで、もっと世界を良い方向に動かすことができるのではないか?と少し大きな枠組みで考えるようになりました。

本書では、ハックする方法に複雑なプロセスは必要なく、たった2つのステップで実行できると紹介しています。

世界をハックするのに複雑なプロセスは必要ありません。

人と違う規則性や法則を見つけて、……①

その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入する。……②

非常に単純でシンプルなステップですが、注意点として何でもかんでもハックできるわけではないようです。

というのも、ハックするためには、規則性や法則を見つけてそのスキマに介入するのですが、規則性や法則がないものに関してはハックできないということ。

確かにそりゃそうだ、ということなんですが、もっと言うと規則性や法則があっても、それを見つけられなければハックできないということですよね。

 

世界をハックするためには、世界を疑う

規則性や、法則性を知るためには、まず既存のルールを知る必要があります。

そして、既存のルールを理解したら、次にそのルールや世界を疑うのだそうです。

このことに、著者の須藤さんが気がついたのは、小さい頃に読んだ偉人の漫画からだったそうです。

この歴史上の偉人のストーリーに共通していたのは、「世界を、世の中の人とは違った目で見つめていて、その視点が正しいと後から世の中の人が気づいた」ということでした。

つまり、歴史は幼い僕に「世界を疑ってみた方がいい」ということを教えてくれたのです。

周りの人と違った見方をするって、とても難しいですよね。

人間には、同調バイアスというものがあって、どうしても他の人の意見や見方に流されてしまうところがあります。

何でもかんでも違う見方が正しいということではありません。他の人の見方が正しいこともあるでしょう。

しかし、他の人と同じだから正しい、間違っているというのではなく、自分の目で見て、考えて、物事のルールや考え方の真偽を決めるべきなのだと思います。

 

世界を疑うには、「観察、考察、推察、洞察」という4つの察する力が必要

他の人の意見に流されず、自分で真偽を判断することが必要ということはわかりました。

では、具体的に、世界を疑うにはどうすればいいのでしょうか。

それは、「観察、考察、推察、洞察」という4つの察する力が必要なのだそうです。

好奇心を忘れずに、観察・考察・推察を繰り返し高めていくことで、洞察力というものは高まっていくのだと思います。

つまり、世界を疑うとは、まっさらな気持ちで対象を観察し、考察し、推察し、洞察することで、自分自身の世界観を再構築していくことに他ならないのです。

世界を疑うというのは、自分の持つ世界観を疑うということ。

自分の過去の経験に縛られ、価値観に縛られることは、考え方が偏り、狭い世界観でしか考えることができなくなります。

しかし、自分の中の常識を取っ払い、今までとは別の角度で世界を見れるようになると、新しい規則性や法則を発見することができるのだそうです。

そして、縛られなくなった世界観を、どんどんと広げていくことにより、さらに新しい世界観に変えていくことになるのだと思います。

まとめ

本書の中には、ハックすることの効果の事例として、「エレベーターの待ち時間を、どのように最小化するか?」という有名な問題が紹介されています。

話の舞台は、ある大きなオフィスビル。

そのビルの管理会社は、「ビルに設置されたエレベーターの待ち時間が長い」と、借主から多くのクレームを受けてきました。

さて、あなたが担当者の立場だったら、どのようにこの問題を解決しますか?

  1. エレベーターを増設する。
  2. より高速なエレベーターへの機種変更。
  3. 新たに開発されたエレベーター制御装置の設置。などが考えられるのではないでしょうか。

しかし、これらの案は、投資費用が大き過ぎて、ビルの収入からは回収できません。

さて、他に何かいい方法はないでしょうか?

この問題の答えは、動画を見ていただくか、本書を読むかで確認していただくとして、費用対効果を考えると、ハックすることがかなりの成果をあげることがわかります。

まぁ、ただ、本書を読んだからといって、誰でも明日からすぐにハックすることができるか?というと、それはまた別の話。

そこは、「ハック思考」というタイトルの通り、まずは自分の思考回路を「ハック思考」に変えることにより、システムのスキマを見つける目を養うところから始めなければならないということでしょう。

本書では、他にもハックするための3つの引き出しについての説明や、巻末付録にケーススタディがありますので、興味を持った方は、ぜひ手に取って読んでみてください。

最短最速で世界が変わる方法を知りたい人には、必見です!

それではまた、see you!

 

コメント

  1. […] […]