【書評】『伝わっているか?』は、「伝える」を「伝わる」に変える最強メソッドだった!

公開日: 書評

伝わっているか?

自分の気持ちや考え方を、相手に伝えるのって難しいですよね。自分では一生懸命伝えているつもりでも、その気持ちの半分も伝わっていないことは、よくあります。

今回ご紹介するのは、そんな悩みを解決してくれそうなコミュニケーション本。

さっそくご紹介したいと思います。

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「伝わっているか?」あらすじ

では、まずはいつものようにAmazonの商品紹介から本書の内容をザックリとご紹介。

・何度もデートに誘われるようになる、とっても簡単な方法とは?
・日曜日、夫にリビングの掃除をさせる、魔法の言葉とは?
・野菜嫌いの子に野菜を食べさせる、母の賢い話し方とは?
・まったく通らなかった企画書がすんなり通るアイデアとは?
・いまからでも起業できる新しいビジネスの発想法とは?

その答えは、この本の中に!

「コミュニケーションって難しいな」と思う人のほとんどは伝えようとして失敗します。
伝えるのではなく、伝わる。
言葉を変えるだけで仕事が、恋愛が、毎日が劇的に変わる 目からウロコのメソッド満載。
わかりやすいストーリー形式で スラスラ読めて、深く納得できる まったく新しい学べるエンターテインメントの誕生です。

出典:Amazon 「伝わっているか?」

元博報堂のコピーライターの方が書かれた本なので、私はてっきりコピーの考え方についての本なのかと思いましたが、読んでビックリ、普通にコミュニケーション本でした。

内容としては、ストーリー形式で話が進みます。新宿2丁目で働いていたゲイのももこがママをしている昔ながらのスナックに、ふらっと訪れたイルカが、相手に伝わるためのコミュニケーションメソッドを教えてくれるという設定です。

そう、この本のテーマは「伝える」のではなく「伝わる」です。

「伝える」のと「伝わる」の違いって何?って思いますよね。そこらへんも踏まえて、本書の中身をピックアップして紹介していきます。

 

「伝える」から「伝わる」へ

「伝える」ことばかり考えると、結局、相手のことを考えず、自分の意思を押し通すエゴになってしまうからです。相手にとってみれば、こちらが押し付けたい内容を話されるのも、自分にメリットがないことを伝えられるのも、面白くないし、聞く理由もないのです。

なるほど、「伝える」ということは、その言葉の通り、自分の意見や考え方を相手に伝えようとしているので、相手にとってみれば聞くメリットがないんですね。

聞くメリットがないから、聞く耳を持ってもらえず、伝わらない。つまり、伝えようとすればするほど、相手には伝わりにくくなってしまうということなんですね。

これには本当に「目からウロコ」です。私もそうですが、確かに普通は「伝えよう」としてしまいますよね。自分の意見や意思をわかって欲しいと思ってしまいます。

では、どうすれば伝わるようになるのか?それは、常に相手の中に答えがあるのだそうです。

今までの「どうしたら伝えられるのか?」という考えを「どうしたら伝わるのか?」という考えになるシフトさせることが重要なのだとか。

伝えるのは自分だけでもできますが、伝わるのは相手があってのことです。つまり、「どう伝えようか?」というのは自分のことを考えますが、「伝わるか?」という視点だと、相手のことを考えますよね。この視点の違いが大切なのだとか。

「伝わる」ためには、相手のことをたくさん考えなければなりません。すると、相手の好きなことや、相手がして欲しいことなどがたくさん浮かんできます。この、相手のことを考えて、相手がして欲しいことを想像するのがコミュニケーションには大切なのだそうです。

 

アイデアとは、日常生活の中の「おっ♡」

相手の心を動かすアイデアがあれば、気持ちは伝わっていくのです。では、そのアイデアを考えるにはどうするか?実は、簡単なコツがあります。まず、①相手が「おっ♡」と微笑む瞬間を想像する。そして、②相手が望んでいるコトと、あなたが伝えたいコトが重なる「共感ポイント」を探す。それだけです。その「共感ポイント」を意識するだけで、「伝わる言葉」が話せるようになります。

相手が「おっ♡」と思うということは、相手がして欲しいコトだったり、興味を持っているコトです。つまり、この時点で既に相手はこちらの話に興味を持ち、話を聞く準備ができているというコトです。

そもそも、聞く側からしたら、自分にメリットがありそうな話なら、耳を傾けようとしますよね。相手に聞く準備をしてもらってから、自分の伝えたいコトと相手のメリットとなる「共感ポイント」を探って話をするのですから、伝わらないはずがない!というわけなんです。

ただし、言うのは簡単ですが、この「共感ポイント」を見つけるというのがなかなか難しいわけで。慣れるまでは、どうしても想像力が足りず、どうやって考えたらいいのかわかりません。

そこで使えるのが、本書で紹介されている「伝わるメソッド」というわけです。

これは、著者が20年前から考え続け、人に「伝わる」ように作り上げたものなのだそうです。言ってみれば、伝わるためのノウハウですね。このノウハウを当てはめることによって、相手に「伝わる」ことができるというわけです。

 

言葉を変えれば、世界が変わるかもしれない

同じ目的でも、言葉を変えるだけで伝わり方が変わるのです。日々の悩みの解決はもちろん、日本を良くしたいという思いも、世界を変える新たなサービスも、言葉を変えればもっとスムーズに受け入れられるようになるのです。ちょっと大げさですが、僕は今回、「世界をいい方向へ変えるきっかけになれ!」と願ってこの本を書きました。「伝わるメソッド」を使えば、コミュニケーションをもっとスムーズに変えることができます。そうすれば、正しいことや、大切なことがもっと伝わりやすくなる。人は前向きに動きだし、人生が変わり、そして世界が変わっていく。それがこの本に込めた思いです。

言葉の力というのは、私たちが思っている以上に大きな力を持っています。伝えたい目的が同じでも、伝える言葉が違うと全く違う結果になることがあります。

例えば、本書の中でも紹介されていましたが、盲目の老人が、路上に出していたボードの言葉を変えるだけで、ものすごく寄付が集まるというお話。「目が見えません。どうかお恵みを」という言葉を「今日もいい日だね。でも、僕にはそれが見えないんだ」という言葉に変えただけだそうです。

前者であれば、よくある言葉なので、目にした人も普通にスルーしてしまうんでしょうね。しかし、後者の場合は「本当に悲しいこと」を共感したから結果が変わったのでしょう。つまり、感情が「伝わった」ということです。

この言葉の選択というのは、日常生活でもたくさんありますよね。子育てと家事で忙しい主婦が、旦那さんに「休みの日ぐらい手伝ってよ!」と言ってしまっては、伝わりません。これを、「たまの休みに申し訳ないんだけど、少し手伝ってくれたら助かるな」と言えば、旦那さんも気持ちよく手伝ってくれるのではないでしょうか。

ここで、「なんで私がそんなに下から言わなきゃいけないの!」と思ってしまっては伝わりません。だって、自分も同じような言葉で話してくれたらそんな気持ちになりませんよね。相手が「いつも、ありがとう」って言葉を言ってくれるだけで、気持ちが楽になりませんか?伝わるってことは、そういうことなのでしょう。

ちなみに、私も数年前までは、奥さんの気持ちも考えず、嫌な思いをさせてしまいました。その結果、当時は本当に離婚寸前まで仲がこじれたこともありました。

しかしその後、私が変わらなければ本当に離婚すると危機感をもち、意識的に話すときに使う言葉を選ぶようになりました。その結果、なんとか崩壊寸前の夫婦仲は持ち直し、今は揉め事もなく生活することができています。

つまり、そうやって一人ひとりが、相手の気持ちを思いやり、使う言葉をキチンと選べば、本当に世界が変わるのではないでしょうか。いえ、私自身の世界を変えることができたので、きっとあなたの世界も変えられると思いますよ。

 

まとめ

本書のような、コピーライターの書いたコミュニケーション本というと、ベストセラーとなった「伝え方が9割」を思い浮かべるのですが、実は著者の小西さんは、「伝え方が9割」の著者、佐々木圭一さんの博報堂時代の兄弟子なのだそうです。

参考「相手の立場になって、考え抜いているか」【佐々木圭一×小西利行】(前編)

実際、この本を書く気になったのも、佐々木さんの「伝え方が9割」があったからだそうで、本書の中にも佐々木さんの本が軽く触れられています。

それにしても、弟弟子が「伝え方」というテーマで本出しているにもかかわらず、「伝えるではなく、伝わるだ」と言葉を変えているので、兄弟子のプライドが垣間見えているのかと思いましたが、そうではなく、佐々木さんが先に「伝え方」を本に残していたので、あえて似て非なる「伝わり方」をテーマとして残そうと思ったのだとか。変な勘ぐりをしてしまった自分が恥ずかしいです…(苦笑)

なお、今回当ブログで紹介した内容ですが、実は本編には全く触れていません。実は、全ての引用が、まえがきからのピックアップとなっています。つまり、このまえがきの時点で、すでに私の心は掴まれてしまったということで、著者の思いが確実に私にも伝わったということです。

ちなみに、本書の中では、様々なシーンで20の「伝わるメソッド」を使った伝わり方を紹介しています。なかなかすぐに使いこなすのは難しいですが、一つひとつのメソッドを覚えておけば、言葉の選び方が変わってくるでしょう。

ところで、表紙の絵にもありますが、本書で「伝わるメソッド」を教えてくれているのがイルカなのですが、なんでイルカなんだろう…と思っていたら、「伝わっているか?」→「伝わってイルカ?」→イルカ?というダジャレであることに気がつきました。

ちょっwww、それ、伝わりづらいって…www

ということで、どんな場面でも応用できる「伝わるメソッド」、コミュニケーション力に悩んでいるかただけでなく、全ての方必読の一冊です!

それではまた、see you!

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  • 名前:コヤマタカシ
    上場企業で働きながら週末社長として起業しました。起業した記録とマインドハックを備忘録として記録しています。
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