【書評】ドランクドラゴン鈴木拓「クズころがし」がビジネス書として良書だった

公開日: 書評

kuzukorogashi

最近気になる芸人がいます。それが、ドランクドラゴンの鈴木拓です。

クズ芸人として、10年以上続いたレギュラー番組では存在感を綺麗に消していましたが、最近はピンでバラエティーに出演する機会が増え、今まで見せなかった存在感を示しています。

そんな鈴木拓氏が、最近本を出したというので、読んでみました。よくある芸人本かと思いましたが、読んでみるとビジネス本としても通用する思わぬ良書でした。

クズころがし

 

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才能がない者は「努力をするな」

世間的に言えば、「努力は必ず報われる」とか、「努力した人間だけが手にするものがある」といった言葉が正しいとされています。

努力することを否定するつもりはありませんし、結果を出すのに必要なのも努力だということを知っています。しかし、全ての努力が正しいかというと、それに対しては疑問です。

中学、高校とサッカー部に所属していた鈴木拓氏は、当時全力で打ち込んでいても試合に出られなかったことを振り返り、次のように書いていました

「あぁ…俺はただ、”努力している”という行為に逃げていただけなんだな…」だからハッキリ言えます。

才能がない者は努力したってムダです。
センスのない者は努力するな、です。

何年もスゲェ頑張ってるのに全然成果が出ない人。
努力しても努力しても望んでる結果が出ない人。
その努力、もうやめていいと思います。
いや。絶対やめた方がいいです。
そんな無駄な努力は自己満足でしかないですから。自己満足なんて、ただの甘えですから。その辺の中2と一緒です。
そのために失われる大事な時間や体力を、自分にあった道を進むのに使った方がいいです。

私たちは、小さい頃から「努力が大事」と教わってきました。努力することが正しく、努力すれば夢や目標が達成されると信じてきました。

学生時代の恩師は「報われない努力は努力ではない」という言葉を教えてくれました。当時、私はこの言葉を、「努力は必ず報われるものなので、報われていないのは努力が足りないからだ」と解釈していました。

しかし、大人になって実際は違う意味だったということに気が付きました。努力は、適切な方向へ適切なタイミングに行うから報われるわけです。人にはそれぞれ向き不向きがあります。サッカーの才能がなかったとしても、野球の才能があるかもしれませんし、音楽の才能があるかもしれません。ビジネスの才能かもしれませんし、お笑いの才能かもしれません。

一つのことにのめり込んで、それが報われなかったとしても、他に努力が報われる場所が必ずあります。それなのに努力している自分に酔い、一つのことに拘りすぎて自分が見えなくなるのはもったいないことです。

関連記事:なぜ努力は報われないのか?基準がズレると努力も無駄になる

努力もせず、あっさり諦めるのも問題ですが、努力をしていることに満足するのも問題です。とりあえずスゲェ頑張ってみて、それで結果が出なければ、一度冷静に自分を見つめなおし、自分にあっているものが何なのかを見つけることも必要でしょう。

世界一のサッカー選手になるという夢を叶えられなかったら、さっさと見切りをつけて、世界一売れるサッカー用品売り場の主任になればいいんです。

どんな道であれ、努力が報われる道を見つけることができれば、そちらの方が幸せだったりするものです。

 

アンチは「自分を知らない人が9割」

ブログなどを運営していると、時には批判意見を受けたり、ネガティブコメントで嫌な思いをした経験がある人も多いのではないでしょうか。まあ、残念ながら、当ブログはアンチが付くほど人気のあるブログではありませんが…(涙)

鈴木拓氏も、多くの方々に嫌われて、アンチが多いことで有名です。ブログやTwitterでは、毎日のように批判やネガティブコメントが送られてくるそうです。そんなアンチに対する対処法も書かれていました。

俺はたしかに嫌われています。アンチが多いというのは事実です。
でも、俺のことを嫌って悪口を言っている人たちのほとんどは、ホントはそれほど鈴木拓という人間に関心がない人たちだと思います。
8割、9割は”なんちゃってアンチ”だと思っています。

ネット上で、どんなに悪口を言ってきても、その人が近くにいるわけでもなく、姿を現すわけではありません。多くの場合、アンチは匿名だからこそ悪口を吐いてくるものです。

そういった得体もわからない人が、何を言おうとも気にする必要はないと言っていました。そして、大事なことは、そういったアンチの悪口を気にすることではなく、一緒に仕事をしたりする周囲の人から嫌われないことだと言います。

俺は仕事をくれる人、一緒に仕事をする人、プロデューサーさんやディレクターさんには嫌われないようにスゲェ気をつけます。
でも、目の前にいる人って、それだけじゃないですから。偉い人はもちろんですけど、出演者、ADさん、それから後輩だったり事務所のマネージャーさんだったり、それからまぁ奥さんだったり息子たちだったり…。

自分の目の前に現れない誰かに嫌われることを恐れず、目の前の人に好かれることだけを考えれば、アンチや炎上に恐れることはないんですよね。

 

投げるなら「誰も使わぬ目立つ餌」

人と同じことをしても、目立つ成果を上げるのは難しくなります。ビジネスにおいても、いかにブルーオーシャンで勝負できるかが成功の決め手だったりします。

釣りが趣味の鈴木拓氏は、アメリカでバカでかい「ビッグベイト」というルアーを勧められ、「釣れるワケがねぇ!」と思ったそうです。しかし実際はそのルアーでバカみたいに釣れることでルアー・フィッシングにおける常識が一気に吹っ飛んだそうです。

そして、それは釣りに限ったことではないと言っています。

釣りに限らず先入観を捨てることってスゲェ大事だと思います。まず自分の先入観を捨てます。
目先を変えて新しいこと、周りが「そんなの無理だよ」っていうようなこともやってみればいいです。
すると、それまで想像もしなかったことが起きたりします。
もっと言えば、物事なんてやってみないと誰にもわからないですから。
「無理だよ」なんてわかった顔して言ってるヤツにも、結果なんて一切見えてないんですから。
周りと足並み揃えて、同じことやってても仕方ないです。

成功しようと考えた場合、どうしても先人が成功した方法を後追いしようとします。既にノウハウが構築されており、失敗の可能性が少なくなるからです。

しかし、そこは同じような考え持つ人たちが溢れるレッドオーシャンであるため、簡単には結果が出ない場合があります。

結果を出そうと思った場合、時には人と違うことをする勇気が必要だったりします。セオリーを無視した行動は、時に個性としてその人の武器になることでしょう。

 

まとめ

相方の才能のおかげで売れましたが、10年以上続いたレギュラー番組でも月一程度しか出番はなく、相方がドラマや映画の仕事が増え、本当に仕事がなくなったそうです。

その時に考えたのが、ブログを書くことでした。そして、そのブログが芸人部門で一位になり、そこから徐々にテレビに呼ばれるようになったそうです。

本書では、芸人として生き残るための術や、冷静な自己分析による戦略が記されており、ブログ運営やビジネスへ応用できるような内容がいろいろ書かれていました。

まぁ、クズみたいな戦略もいくつかありましたけどね(笑)

一生懸命努力しても報われない人。壁にぶつかり行き詰まっている人。そんな人たちに、読んでもらいたい良書でした。

それではまた、see you!

 

 

 

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  • 名前:コヤマタカシ
    上場企業で働きながら週末社長として起業しました。起業した記録とマインドハックを備忘録として記録しています。
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