「チーズはどこへ消えた?」過去のベストセラーを今さら読んでみた

公開日: 書評

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「チーズはどこへ消えた?」という本を覚えているでしょうか。今から14~15年前に発行され世界中で爆発的に売れた超超ベストセラーです。

その当時、本を読む習慣がなかった私は、その本の存在は知っていても、手にとって読むことはありませんでした。

そして時が経ち、お盆休みに自宅の本棚を整理したらこの本が出てきました。うちの奥さんが持っていたらしく、せっかくなので読んでみることにしました。

 

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あらすじ

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この話に登場するのは二匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」。そして、二人の小人「ヘム」と「ホー」です。二人と二匹は、ある迷路のなかに住み、チーズを探すという物語です。

この本の構成は3つあります。1つめは、とあるクラス会で現状の変化について話す場面。2つめはこの本の中心となるネズミと小人がチーズを探す物語。そして、3つめはその物語を聞いたあと、ディスカッションをするというもの。

従来の物語型の図書であれば2つ目の構成となる物語のみだけだと思いますが、この本では最後のディスカッションありきの本であるところが面白い。

つまり、物語を読んで「ふーん」では終わらせず、読み手に考えさせようとする意図があるということです。

 

この本の主張は変化に柔軟に対応せよということ

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物語のなかで、小人の「ホー」は、様々な格言を壁に書いていきます。

  • チーズを手に入れれば幸せになれる
  • 自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる
  • 変わらなければ破滅することになる
  • もし恐怖がなかったら何をするだろう?
  • つねにチーズの匂いをかいでみること、そうすれば古くなったことに気がつく
  • 新しい方向に進めば新しいチーズがみつかる
  • 恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる
  • まだ新しいチーズが見つかっていなくても、そのチーズを楽しんでいる自分を想像すれば、それが実現する
  • 古いチーズに早く見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズがみつかる
  • チーズがないままでいるより迷路に出て探したほうが安全だ
  • 従来どおりの考え方をしていては、新しいチーズはみつからない
  • 新しいチーズを見つけることができ、それを楽しむことができるとわかれば、人は進路を変える
  • 早い時期に小さな変化に気づけば、やがて訪れる大きな変化にうまく適応できる

この物語は人生に置き換えて読み取るような話になっています。二人と二匹が住んでいる迷路を人生に、チーズを人生の成功と捉えて読むと、著者が言いたいことが見えてきます。

  • 成功を手に入れれば幸せになれる
  • 自分の成功が大事であればあるほどそれにしがみつきたがる

確かにその通りなのかもしれません。誰もが成功を手に入れれば幸せになれると考え、いっときでもその成功を手に入れてしまえば、今度はそれにしがみつこうとするでしょう。

変化を受け入れず、現状維持を求めて、ひたすら行動することを拒否すれば、それは破滅することになるのかもしれません。

 

だからといって何も考えず行動することが正解だとは思わない

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この物語では、常に環境の変化を敏感に感じ、変化にうまく対応すべきであり、その行動が早ければ早いほど、早くよい結果が得られると言っています。しかし、本当にそれが正しいのでしょうか。

たまたま物語では早く行動をした二匹のネズミが先に新しいチーズを発見していますが、常にそうなるとは限りません。最後まで動かなかった「ヘム」のところに新しいチーズが補充される可能性もゼロではないからです。

私もよく経験する例ですが、例えば高速道路で渋滞に巻き込まれた場合、隣の車線のほうが進みが早いからと、車線変更したとたんに全く動かなくなり、元にいた車線のほうが結局は進みが早かったなんてこともあります。そこで、元にいた車線に戻ると、今度はまた車線変更する前の車線のほうが進みが早くなり、動いたほうは止まってしまうという悪循環。変化に敏感に反応したにもかかわらず、結果は動かなかったほうが良かったといういい例です。

実際、本当に大事なのは変化に敏感に反応するだけではなく、変化に対してまずは考えるということなのではないでしょうか。

 

必要なのは動くタイミングを見極めること

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変化に反応して動いたからといって成功するとは限りません。また、動くタイミングが遅すぎてもダメです。

必要なのは、最適なタイミングで迷わず動き出すということです。

株式投資を例に挙げてみましょう。自分の持ち株に対して、値が上がってすぐに売ってしまったら、その後にもっと値が上がっても儲けることはできません。かといって、売り時を間違えると暴落したときに身動きがとれなくなります。株式投資において一番大切なのは、適切なタイミングで売買をするということです。

せっかく変化に気づいても、動くタイミングで天と地の差がでるのですから、ただ動けばいいわけではないことがわかります。必要なのは、変化に気づくだけでなく、最適なタイミングを見極める目と行動すべき時に動ける度胸なのだと思います。

 

まとめ

過去のベストセラーであるだけあって、いろいろと考えることができる本だと思います。読む人によって受け取りかたは変わるでしょうが、どちらかといえば素直に教訓だけをくみ取る人のほうが多いのかもしれません。

ただ、どんなビジネス本もそうですが、やはり受け取り側によっては全く得るものがないと捉える人もいるかもしれません。おそらく、14~15年前の私がまさしくそうでした。

そういった意味では、過去に全く興味を持てなかった本を改めて読んでみるというのは面白いかもしれません。そのときには得られなかったことが、今なら得られるのかもしれません。

 

 

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  • 名前:コヤマタカシ
    上場企業で働きながら週末社長として起業しました。起業した記録とマインドハックを備忘録として記録しています。
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