日本に宗教が根付かないのは八百万の神がいるから

ライフハック
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世界三大宗教と呼ばれるのは、仏教・キリスト教・イスラム教です。

世界中の国々ではこうした三大宗教や、ヒンドゥー教などその他の宗教をはじめとした何らかの宗教を信じているのが一般的です。

しかし、日本ではそういった宗教がなかなか根付きません。では、日本では何故宗教が根付かないのでしょうか。

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宗教は根付かないが宗教を起源とするイベントは多数ある

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日本では宗教が根付いていないとはいえ、宗教を起源とするイベントは多数存在します。

お正月には神社(神道)にお参りし、お盆(仏教)にはお寺にお墓参りをし、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティー(キリスト教)をしますよね。

子供が生まれれば神社にお宮参りをし、結婚式は神社か教会で死んだときはお寺に埋葬されます。

こうして改めて考えると、宗教を起源とするイベントは昔から根付いていますが、一つの宗教にとらわれてはいません。

その理由は、日本は古来より八百万の神(やおろずのかみ)が存在すると考えられてきたからなのです。

 

森羅万象(しんらばんしょう)に八百万の神(やおろずのかみ)

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森羅万象(しんらばんしょう)に八百万の神(やおろずのかみ)が存在するというのは、あらゆるものに神様が存在するという考えです。

森の神様、山の神様、海の神様などなど。目に見える全てのものには神様が宿っているという考えです。

ちなみに暦では10月を神無月と言いますが、この月は八百万の神が一斉に出雲大社に集まって一年のことを話し合うため、各地から神様がいなくなることからつけられたと言われています。

つまり、外国から伝わる様々な宗教の神様も八百万の神のうちの一つなのです。そういった理由により、一つの宗教を信仰する習慣が薄まっているのです。

 

宗教が根付かないのは「儒教」や「武士道」の影響も

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日本人は礼節を重んじたり、年長者を敬い、先祖を大切にします。これは「儒教」の影響によるものだという説もあります。

儒教は宗教なのかというと曖昧であり、どちらかというと宗教というよりは「儒学」と呼ばれ、学問として学ばれてきたというほうが一般的です。

多くの宗教では教えを信じれば幸せになれると言いますが、それぞれ個人の範疇であり、先祖を大切にするという考えはありません。

「儒学」の影響により昔から先祖を大切にする風習のある日本では個人の範疇という宗教の考えは浸透しなかったのではないでしょうか。

また、日本の魂ともいえる「武士道」という考えもあります。「武士道」も「儒学」をもとにした考え方と言われていますが、「武士道」は神様に祈るといった他力本願な考えはありません。自分のことは自分で努力して解決しようとするのが「武士道」です。

こうした「儒学」「武士道」の考えと外国から伝わった宗教の考えが合わなかったことも、宗教が日本で根付かなかった要因のひとつと言われています。

 

まとめ

いかがでしたか。一つの宗教の影響を受けるよりも、全ての教えを受け入られることができるのが日本のいいところです。

ちなみに、八百万の神には姿がないとされています。神の姿がないので信じる人に何かを求めるわけでなく、静かに見守ってくれるだけであるというところがどこか日本的な感じがしますよね。

 

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